ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

片鉄ロマン街道ぶらり旅

 岡山滞在中、複数の要因で半日のフリータイムが発生したため、片鉄ロマン街道を走ってきました。昨日に引き続いて廃線跡なのは、たまたまです(笑) 今回のスタート地点は、JR赤穂線西片上駅。日本刀で有名な備前長船の近くです。

 片鉄ロマン街道の始点は、駅から少し走ったところにあります。ここから先は、片上鉄道の廃線跡を利用した自転車道*1


片上鉄道(かたかみてつどう)は、かつて岡山県備前市の片上駅から久米郡柵原町(現美咲町)の柵原駅までを結んでいた同和鉱業(現:DOWAホールディングス)の鉄道路線である。1991年6月30日まで営業を行っていた。(引用元

 今回は、急な思いつきで来ているので、事前調査をあまりしていません。なので、スタート直後に少し登ったところにトンネルがあったのは、良い意味で驚きました。峠清水トンネルという名前のようです。


 廃線跡なので、基本的には昨日と同じく、駅跡のスタンプラリー(笑)




 天瀬駅跡には、プラットホームと駅舎が残っていて、風情があります。


 天神山トンネルは、1号と2号の二連トンネル。この近くには、浦上宗景が築いた天神山城の跡地があります。

 また、天神山トンネルを抜けた先の吉井川の景色が綺麗。

 スタンプラリーを再開。備前矢田駅。

 駅舎が残る苦木駅。


 杖谷駅跡は他の駅と少し趣が異なりますが、このサイトによると、「現在ホームや隣接していた民家は完全に撤去され和気町生ごみ資源化センターになって」しまったようです。

 備前福田駅。

 ここで、少しだけ自転車道を外れて、キャットアイの吉井工場の前を通過。いつもお世話になっております!(笑)*2


 キャットアイの工場を眺めたら、自転車道に復帰。以下は、吉井川と吉野川の合流付近。景色が美しかったので、思わず写真を撮りました。

 片鉄ロマン街道(片上鉄道の廃線跡)も終盤に差し掛かったところで、Google Mapを見ていたら、、、自転車道から外れたところに美作飯岡駅の跡地を発見。折角なので寄り道していこうと思ったら、未舗装路でした(苦笑)

 8インチの極小径車でゴリゴリとグラベルを越えた先にあったのは、、、観光地化されていない駅跡(笑) ホーム跡だけが残っているものの、駅舎と線路は撤去されてしまった模様。

 すごすごと正規ルートに復帰したら、片鉄ロマン街道のハイライトである吉ヶ原駅へ。



 Stand by CarryMe(笑)

 なお、吉ヶ原駅の周囲は、柵原ふれあい鉱山公園という公園になっていて、数々の映像作品のロケ地にもなったようです。

 何となく吉ヶ原駅がゴールのような感じがしますが、実はもう1駅、黄福柵原駅があります(笑)*3


 これにて、片鉄ロマン街道の完全走破。問題は、ここからどうやって帰るか?(苦笑) 比較的近い駅は、姫新線林野駅(約14km先)か、津山線弓削駅(約17km先)でしょうか? どちらも初めて聞く駅だったので(土地勘皆無)、その場の気分で(安定のノープラン)、津山駅を目指すことにしました*4。そして、その場で適当にルートを引いた結果、かつての柵原鉱山のあたりを(たまたま)通ることになりました。火之谷隧道(すごい名前)と、その先の洞門の内部には、旧鉱山と関係のあると思しき横穴(坑道)がありました*5


 再び吉井川沿いに出たら、ひたすら北上して、津山市に突入。

 津山の市街地に到着したら、ホルモンうどん(or ホルモンそば)を食べようと思って、橋野食堂という有名店に行ってみると、、、「材料が無くなりました。本日閉店します」という貼り紙。。。嘘でしょ。。。

 仕方なく津山駅周辺に移動するも、夕方から開ける店が多かったり、ごんごまつりで道が混んでいたりで、なかなか良さげな店が見つからず。。。最終的には何とか、陣笠という営業中の店を発見し、ホルモンそばを食べることができました。うまし。


 ご当地のB級グルメを満喫したら、津山駅から輪行で帰りました。余談ですが、津山まで北上すると、鳥取まで70kmくらいしかないようです。また、出雲街道という道があったので、島根にも行けるのだろうと思います。山陰方面もいつか走ってみたいものです。


 なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:帰宅後に知りましたが(汗)、片上鉄道の廃線跡自体の時点は、少し手前にあるようです。

*2:今日も、キャットアイのライトをつけています。

*3:旧柵原駅とは、少し場所が異なるようです。

*4:津山も、八つ墓村とホルモンうどんのイメージしかないのですが(笑)

*5:詳しくは、こちらを参照。

下津井電鉄廃線跡ぶらり旅

 所用で岡山に行った際、少し空き時間があったので、下津井電鉄廃線跡(総延長21km)を走ってみました。

下津井電鉄線(しもついでんてつせん)は、かつて岡山県倉敷市の下津井駅と都窪郡茶屋町(現:倉敷市)の茶屋町駅を結んでいた下津井電鉄鉄道路線である。
 
モータリゼーションの進行による乗客の減少のために、1972年4月1日付で児島駅 - 茶屋町駅間14.5kmが廃止され、また1991年1月1日付で下津井駅 - 児島駅間が廃止された。これにより、下津井電鉄は鉄道事業から撤退したが、企業名としての「下津井電鉄」の名称は鉄道事業撤退後も使用されている。(引用元

 スタート地点は、JRの茶屋町駅。現在の駅のすぐ近くに、下津井電鉄の駅跡があります。なお、今回は、地元岡山の自転車乗りが同行しています。

 廃線跡は、自転車道になっています。



 駅の間隔が短いので、どんどん駅跡が出現(笑) 似たような写真ばかりになるので、ここでは一部のみを掲載します。以下は、藤戸駅と福田駅。


 稗田駅には、下津井電鉄の由来が書かれています。

 スタンプラリーのように現れる駅跡(笑) 以下は、柳田駅と児島小川駅


 児島小川駅を過ぎると、児島の市街地で自転車道がいったん切れます。折角なので、児島ジーンズストリートを抜けていきます。


 ジーンズストリートをちらっと見たら、旧児島駅から自転車道に復帰。ここからは「風の道」になります。


 ここから先は、未舗装の区間が多いです(8インチの極小径車で走れる程度の未舗装ですが/笑)

 備前赤崎駅と阿津駅。次の駅までの距離が書かれているのがいいですね。


 途中、少し登ったところから児島ボートレース場が見えます。ちょうどレースをしていました。

 まだまだ続くスタンプラリー。琴海駅と鷲羽山駅。


 鷲羽山の上からは、瀬戸大橋が見えます。このあたりは、星井さえこさんの『おりたたみ自転車と旅しています』という本にも出てきますね。

 この先は、路面が若干ガレているので、走行ラインを慎重に選びます。東下津井駅を通過。

 終点の下津井駅に到着。21kmという短い距離ながら、なかなか楽しい道でした。また、海風も心地よかったです。


 最後に田土浦公園で瀬戸大橋を間近に眺めてから、児島駅でゴール。そこからは、輪行で帰りました。



 なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

CarryMeのRIXEN&KAULアタッチメントのアダプター交換

 うちのCarryMeは、RIXEN&KAULのバッグをつけられる仕様になっています。ただ、輪行時にアタッチメントが少しはみ出てしまうのが難点でした(ドライバーでボルトを少し緩めて角度を変えれば完全に入りますが) そこで、CarryMe用RIXEN&KAULアタッチメントのアダプターを導入しました*1。アダプター、アタッチメント、ボルトを足した実測重量は、95g。

 これまでの仕様(DIXNAのステムブランチRIXEN&KAULのフロントアタッチメントKF810)だと、合計193g。ステムブランチにつけていたサイコンも入れると、合計245g*2。諸々合わせて、150gの軽量化となりました。





 見た目もすっきりしたので、大満足。輪行袋にも、きちんと入るようになりました。


(以下は、2023年7月13日に追記)
 RIXEN&KAULのアタッチメントを交換した結果、ケーブルが少しダブついているのが気になりました。そこで、適当なフックアイナットボルトを購入して、ワンタッチで簡単にケーブルをまとめられるようにしました。なお、この方法は、@fe26east氏と@yumegarapon氏に教えて頂きました(多謝)


 折りたたみも全く問題ありません。


 ちなみに、これまでに行ったCarryMeのカスタムは、以下のとおりです。

*1:発売前から存在は知っていましたが、何となく買いそびれていました。

*2:最近は、CarryMeで走るときにサイコンを全く見ません(笑) どうしても見たいときは、そのときだけ、別の自転車につけているGPSサイコンを使おうと思います。

林道川上牧丘線〜林道大弛峠線〜信州峠〜増富ラジウムラインぶらり旅

 急に思い立って、大弛峠の未舗装区間(長野側)に行ってきました。大弛峠は舗装区間(山梨県側)だけ走ったことがあります*1、今回は反対側に抜ける完全走破を目指します。長野県川上村の道路情報を確認すると、「路面状況が著しく悪い」と書かれていますが(苦笑)「通行可能」です。幸い、ほんの数日前の走行動画YouTubeに上がっていて、それを見る限り、部分的に押す箇所があり得るにせよ、何とかイケると判断*2。大弛峠の裏(長野側)は以前から走ってみたいと思っていたコースなので、非常に楽しみ。
 まずは、JRで塩山駅までワープ。駅前で、サクッと輪行解除。

 今日は、午前中に30度を超えて、昼間は35度まで気温が上がります塩山駅から大弛峠までの約35km(獲得標高2000m弱)は殆ど補給地点がないので、珍しくトリプルボトル(ウォーターボトル×1、ペットボトル×2)で出発。結果的にはダブルボトルでも十分でしたが、中間地点の自動販売機が使えなかったり、山中で何らかのトラブルに見舞われたときの保険です。
 前半の20kmほどはまるっと省略して(笑)、中間地点の琴川ダムに到着。このダムは、標高1500m弱にある国内最高地点の多目的ダムですが、めちゃくちゃ暑いです。。。焦げそうなほど暑いです。。。


 ここでは手持ちのドリンクを温存し、この登り区間唯一の自動販売機でコーラを購入*3。ついでに、手持ちのパンを1つ補給。

 さて、行きましょう。林道川上牧丘線に突入。ここからしばらく斜度が緩むのと、森林で直射日光が遮られるので、ほっと一息。

 林道鶏冠山西線との分岐(以下の写真には映っていませんが、ゲートの右側)。現在は通行禁止ですが、昔は通れたそうです。

 琴川ダムから10kmほど登ると、峠まで残り5km。再び直射日光に晒されます。それはいいとして、このあたりから、アブのような羽虫(数十〜百以上)が雲霞のように押し寄せてきて、完全に気が狂いそうです。。。夏の山はこれが嫌です。。。(涙)*4

 それと、中盤で緩んだ斜度のツケを払う必要があります。頂上に向けて、グイグイと上がる標高。。。すでに標高2000mを突破しています。

 ここでダンシングメインに切り替えて、一気に登り切ってしまおうと思いましたが、、、残り500mで工事による片側交互通行があり、わりと長めの休憩が挟まりました(苦笑) 何はともあれ、標高2365mの大弛峠に到達。今日は、夢の庭園には行きません。


 ここでも手持ちのパンを1つ食べて、少しだけ水分を補給したら、反対側に下ります。近くにいたローディーさんが「え、そっちに行くの?」という顔で見てきましたが、ええ、そうなんです。「私にはスタートだったの。あなたにはゴールでも」(笑)

 長野側も「林道川上牧丘線」らしいですが、林道川上牧丘線の終点の標識が峠にあるのですよね。また、「林道大弛峠線」という別名もあるようです*5。まあ、細かいことはさておき、逝ってきます。

 おお、素晴らしい! 絶景かな、絶景かな。


 なお、峠から3.5kmほど(?)は、拳大の石が敷き詰められている箇所があるため、できるだけ道の端を走り、どうしても無理な箇所は、そこだけ担ぎます。一般論としては、ミニベロ非推奨、フラペ推奨です。やばめの区間は慎重に走行ラインを選び、最徐行(時速4〜5km/笑)で進みましたが、フラペじゃなかったら、2〜3回落車していそうです(苦笑)

 ちなみに、曲がりなりにもミニベロでグラベルを走れるのは、XTのVブレーキの制動力によるところが大きいです。Tektroのレバーとの組み合わせもあってか、引きが非常に軽く、長時間のブレーキングでも手が疲れません。

 しばらく降ると、普通のグラベルになってきました。何とか難所を脱出。

 いかにも林道らしい雰囲気。マイナスイオンというやつでしょうか?(よく分かっていない)


 さらに降ると、長野っぽい(?)景色。


 最後は舗装路になって、千曲川沿いの県道68号に出ます。以下は、地図で見つけて気になった「ファミリーマート」。残念ながら、営業中ではないようでした。

 とりあえず、県道を西に進んで、ナナーズ川上店*6。店内でドリンクを2本(CCレモンミネラル麦茶)買って、駐車場でドネルケバブを購入。鶏肉、キャベツ、ソースというシンプルな作りでしたが、(都内と比べて)肉が多いのが高評価。

 実は、この先のルートをあまりよく考えていなかったのですが、昨日たまたまTwitterで教えて頂いたということもあり(多謝)、すぐ近くの信州峠に向かってみます。

 長野側からだと、少し登るだけで山梨県境の峠に到着。標識が木で隠されていて、一瞬分かりませんでした(笑)

 ここから木賊峠や観音峠を経由して甲府に向かうことも考えましたが、、、暑くて面倒になったのと(軟弱)、そのあたりは秋に昇仙峡とセットで巡ればいいやと思い(怠惰)、今回は増富ラジウムラインを降ることに。

 以下は、途中で見かけた林道松平線の入口。「悪路 走行注意」の看板が誘っていますね(誘っていない)。今回は、このあたりの道を調査不足だったのでパスしましたが、通ってみてもよかったかも知れません*7

 こちらも、すぐ近くで見つけた林道横尾山線。入口はパッとしませんが(個人の感想)、意外と長い林道のようです(延長20724m)。

 以下は、通りすがりに見えた瑞牆山。形がカッコいいですね。

 因みに、増富ラジウムラインには、多くのトンネルがあり、ダムや橋もあります。ここには多くを書きませんが(あまり需要がないので)、旧道や廃道が散見されるため、個人的には非常に楽しめる道です*8


 古い道も素敵ですが、新しい道も素敵。以下は、現在建設中の新しいトンネルです*9


 トンネルと言えば、、、以下の隧道の扁額が達筆過ぎて読めなかったのですが(笑)、、、帰宅後に調べたところ、「孫女隧道」あるいは「孫め隧道」という名前らしいです。このトンネルが変わっているのは、(大して長くもないのに)真ん中で切れている(天井がない)こと。この記事によると、「孫女第一隧道」「孫女第二隧道」という個別の名前を持っているようです*10

 増富ラジウムラインから茅ヶ岳広域農道に入ったら、あとは、おおむね道なりに甲府駅まで。駅近くの稲荷家で、もつ定食を食べました。サイドの漬物やプチトマトがライド後の身体に沁みます。



 お腹が満たされたら、甲府駅から輪行で帰宅。今回の走行距離は114.24km、獲得標高は2738mでした。往復輪行なので、だいぶコンパクトにまとめることができたと思います。

 なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:真っ暗な未明に2000m超えの山に登っていて、我ながらドン引きです(苦笑) この頃は、夏の暑さを嫌って、よく未明にヒルクライムをしていました(そして、頂上で夜明けを迎えるパターン)

*2:勿論、それはあくまで私の場合なので、未舗装区間を走る場合は自己責任でお願いします。

*3:厳密に言えば、スタート直後の市街地に自動販売機がありますが、そんなに早いタイミングで補給することは殆どないでしょう。

*4:道端で蜂の巣(?)を除去しているのを4回ほど見かけました。

*5:ここを見ると、(1) 「山梨県営林道川上牧丘線」と (2) 「川上村営林道村道川上牧丘線」という2つの「川上牧丘線」が峠で接続していて、(2) の別名が「林道大弛峠線」のようです。

*6:少し下り基調だったのもあると思いますが、軽く回すだけで時速38〜40km巡航になり、「あー、舗装路って楽だわー」と思いました(笑)

*7:帰宅後に知ったことですが、林道小川山線林道みずがき線クリスタルラインに出られるので、あまり遠回りになりません。

*8:廃道については、たとえば、この記事この記事などもご覧ください。

*9:このトンネルは、江草大渡トンネルという仮称なのでしょうか?

*10:扁額に「第一」「第二」の文字はありませんが。。。

山伏峠〜林道西沢線〜林道東沢線〜林道道坂菜畑線〜道志みち旧道ぶらり旅

 昨日の続き。今日は、河口湖のホテルをのんびりチェックアウトしたあと、道志みちメインで東京方面に戻っていきます。まずは、山中湖の脇を通過。今日も富士山がよく見えますね。


 そのまま道志みちを山伏峠まで登ります。山中湖側からだと、とても楽ちん(笑)

 峠を越えたら、前から気になっていたおばぁの台所に寄り道。ホットサンド(あんこ)と森のコーヒーを注文したところ、とても良かったので、次回はしっかりとしたランチを食べたいです。


 さて、腹拵えが済んだら、道志村の林道探索と参りましょう(唐突) このあたりでは、林道室久保線林道越路線が有名だったようですが、いろいろと問題があって閉鎖されてしまったようです。。。そこで、現在も合法的に通れるグラベルを調べた結果、林道西沢線林道東沢線を走れそうだったので、そちらに行ってみることに。

 この2本の林道は周回可能なのですが、私が行ったときは途中に通行禁止区間がありました。なので、まずは、林道西沢線の方から行きたいと思います。キャンプ場を抜けて、沢沿いに登っていくコースなので、景色が良いです。


 途中で川沿いに降りられるところもありました(写真右上の平場が林道)

 ただ、台風の直後だからかどうかは分かりませんが、洗い越しが結構あります。難なく乗車して通過できますが、フェンダーがない場合、あちこちがビショビショになります(苦笑)

 後半は路面の石が大きくなっていたり、洗掘箇所があったりするので、走行ラインを選んで登っていきます。

 チェーンのゲートが見えたら、終わりです。

 地形図を見ると、林道西沢線は川を横切って(!)林道東沢線と合流するはずですが、そちらも通行止めの模様。

 まあ、現在はピストン林道だと予想していたので、大人しく引き返します。20インチのミニベロなので、私のスキルでは少し下りが厳しい区間もありましたが、そのあたりは素直に押し歩き。登りで押さず、下りで押す林道あるある(笑) 無事にキャンプ場まで戻ったら、川の対岸に渡って、今度は林道東沢線へ。「この先行止り」と書かれていますが、、、ええ、知っていますとも(笑)

 林道西沢線と比べると、林道東沢線は大して景色も開けず、特徴のないグラベルですね。。。

 道なりに進むと、林道三ヶ瀬室久保線がありますが、そちらに進むことはできません。

 林道三ヶ瀬室久保線との分岐は、交差点のようになっています。以下の写真の左側が林道西沢線に続く道で、右側は何かの作業道でしょうか?(調べていません) 左側の道に関しては、もう少し先まで行くことができますが、すぐに行き止まりになることが分かっているので、ここで引き返します。周回できるようになるといいですね。

 いったん道志みちに出たら、少しだけ下ってから、県道24号(都留道志線)を道坂峠に向けて登ります。道坂峠にある旧隧道も気になりますが、今日は、峠の手前で林道道坂菜畑線に入ります。

 林道道坂菜畑線は、「半ダート」と言われているように、序盤が舗装されています。それも結構綺麗な舗装なので、「あれ、もしかして全面舗装になってしまったの?」と少し不安になります。しかし、しばらく進むと、お待ちかねのグラベル区間となります。

 しかも、奥の方は結構荒れています。目の前に蜘蛛の巣が張っていたり、芋虫がぶら下がっていたり、脇の茂みから鹿が飛び出してきたり、、、予想以上にワイルドな林道(嫌いじゃない) ただ、山梨県内で散々「熊出没注意」の看板を見ているので、すぐ脇の茂みで「ガサガサガサッ」と大きな音がするのは心臓に悪いですね。。。勿論、熊鈴はつけていますが。。。


 林道の終点が近くなると、再び舗装路になります、、、が、グラベルよりもタチの悪いバキバキの舗装路。ここを下るのは、少し疲れますね。。。

 最後はマシな舗装になりますが、そのかわり、結構な斜度で下ります。そして、獣除けの柵を通過したら、道志みちに戻ります。たしかに「半ダート」でしたが、「半ダート」と呼ぶには本格的なグラベルで、なかなか良い道でした。

 これ以外の林道は今後の楽しみに取っておくとして、今回は、道志みち沿いの旧道を巡ります。手始めに、笹久根トンネル(1992年竣工)の旧道へ。笹久根トンネルを通過するたびに、坑門の上にガードレールが見えるのが気になっていました。

 以下は、旧道の入口。特に通行は規制されていない模様(ただし、自動車で入るのはおすすめできません)

 少し登ると、期待通り、トンネルの真上に出ることができます。この景色は、すごいですね。

 満足したので、反対側に抜けます。自転車や徒歩であれば問題ありませんが、実質的には廃道であるかのような雰囲気(嫌いじゃない)

 次に、以下の横山トンネル(2019年竣工)は、恐らく最も新しい旧道区間。このトンネルはさすがに、作っていた当時をよく覚えています。

 横山トンネルのすぐ先の平丸トンネル(1992年竣工)にも、旧道があります。ただ、いずれも熟成が足りず、そんなに面白くはないので、写真は割愛(苦笑)

 道志みちには、橋の旧道もあります。ちょっとした脇道として現在も使われている旧道もあれば、以下の湯口沢橋のように封鎖されている旧道もあります(旧湯口沢橋も見てみたいのですが。。。)

 ただ、その先の観音沢橋の旧道(廃道?)には入ることができます。立派なゲートがあるので、これまで通行不可だと思っていましたが、、、ゲートの文字を読んでみたところ、不法投棄を禁止しているだけで、(少なくとも徒歩であれば)通行できるようです。これは、行くしかありません(笑)

 おお、苔むしたアスファルト、微かに残る白線。。。グッときます。

 程良い荒れ具合、、、もっと頂戴(笑)

 さらに奥に進むと、旧橋を発見! その名も「荒井橋」。これは、素晴らしい!


 噛み締めるように荒れた路面を進んで、現道に復帰。

 その後は、現道を走って、橋本駅にゴール(そこからは輪行で帰宅)。今回の走行距離は90.90km、獲得標高は1346mでした。

 なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。