ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

林道川上牧丘線〜林道大弛峠線〜信州峠〜増富ラジウムラインぶらり旅

 急に思い立って、大弛峠の未舗装区間(長野側)に行ってきました。大弛峠は舗装区間(山梨県側)だけ走ったことがあります*1、今回は反対側に抜ける完全走破を目指します。長野県川上村の道路情報を確認すると、「路面状況が著しく悪い」と書かれていますが(苦笑)「通行可能」です。幸い、ほんの数日前の走行動画YouTubeに上がっていて、それを見る限り、部分的に押す箇所があり得るにせよ、何とかイケると判断*2。大弛峠の裏(長野側)は以前から走ってみたいと思っていたコースなので、非常に楽しみ。
 まずは、JRで塩山駅までワープ。駅前で、サクッと輪行解除。

 今日は、午前中に30度を超えて、昼間は35度まで気温が上がります塩山駅から大弛峠までの約35km(獲得標高2000m弱)は殆ど補給地点がないので、珍しくトリプルボトル(ウォーターボトル×1、ペットボトル×2)で出発。結果的にはダブルボトルでも十分でしたが、中間地点の自動販売機が使えなかったり、山中で何らかのトラブルに見舞われたときの保険です。
 前半の20kmほどはまるっと省略して(笑)、中間地点の琴川ダムに到着。このダムは、標高1500m弱にある国内最高地点の多目的ダムですが、めちゃくちゃ暑いです。。。焦げそうなほど暑いです。。。


 ここでは手持ちのドリンクを温存し、この登り区間唯一の自動販売機でコーラを購入*3。ついでに、手持ちのパンを1つ補給。

 さて、行きましょう。林道川上牧丘線に突入。ここからしばらく斜度が緩むのと、森林で直射日光が遮られるので、ほっと一息。

 林道鶏冠山西線との分岐(以下の写真には映っていませんが、ゲートの右側)。現在は通行禁止ですが、昔は通れたそうです。

 琴川ダムから10kmほど登ると、峠まで残り5km。再び直射日光に晒されます。それはいいとして、このあたりから、アブのような羽虫(数十〜百以上)が雲霞のように押し寄せてきて、完全に気が狂いそうです。。。夏の山はこれが嫌です。。。(涙)*4

 それと、中盤で緩んだ斜度のツケを払う必要があります。頂上に向けて、グイグイと上がる標高。。。すでに標高2000mを突破しています。

 ここでダンシングメインに切り替えて、一気に登り切ってしまおうと思いましたが、、、残り500mで工事による片側交互通行があり、わりと長めの休憩が挟まりました(苦笑) 何はともあれ、標高2365mの大弛峠に到達。今日は、夢の庭園には行きません。


 ここでも手持ちのパンを1つ食べて、少しだけ水分を補給したら、反対側に下ります。近くにいたローディーさんが「え、そっちに行くの?」という顔で見てきましたが、ええ、そうなんです。「私にはスタートだったの。あなたにはゴールでも」(笑)

 長野側も「林道川上牧丘線」らしいですが、林道川上牧丘線の終点の標識が峠にあるのですよね。また、「林道大弛峠線」という別名もあるようです*5。まあ、細かいことはさておき、逝ってきます。

 おお、素晴らしい! 絶景かな、絶景かな。


 なお、峠から3.5kmほど(?)は、拳大の石が敷き詰められている箇所があるため、できるだけ道の端を走り、どうしても無理な箇所は、そこだけ担ぎます。一般論としては、ミニベロ非推奨、フラペ推奨です。やばめの区間は慎重に走行ラインを選び、最徐行(時速4〜5km/笑)で進みましたが、フラペじゃなかったら、2〜3回落車していそうです(苦笑)

 ちなみに、曲がりなりにもミニベロでグラベルを走れるのは、XTのVブレーキの制動力によるところが大きいです。Tektroのレバーとの組み合わせもあってか、引きが非常に軽く、長時間のブレーキングでも手が疲れません。

 しばらく降ると、普通のグラベルになってきました。何とか難所を脱出。

 いかにも林道らしい雰囲気。マイナスイオンというやつでしょうか?(よく分かっていない)


 さらに降ると、長野っぽい(?)景色。


 最後は舗装路になって、千曲川沿いの県道68号に出ます。以下は、地図で見つけて気になった「ファミリーマート」。残念ながら、営業中ではないようでした。

 とりあえず、県道を西に進んで、ナナーズ川上店*6。店内でドリンクを2本(CCレモンミネラル麦茶)買って、駐車場でドネルケバブを購入。鶏肉、キャベツ、ソースというシンプルな作りでしたが、(都内と比べて)肉が多いのが高評価。

 実は、この先のルートをあまりよく考えていなかったのですが、昨日たまたまTwitterで教えて頂いたということもあり(多謝)、すぐ近くの信州峠に向かってみます。

 長野側からだと、少し登るだけで山梨県境の峠に到着。標識が木で隠されていて、一瞬分かりませんでした(笑)

 ここから木賊峠や観音峠を経由して甲府に向かうことも考えましたが、、、暑くて面倒になったのと(軟弱)、そのあたりは秋に昇仙峡とセットで巡ればいいやと思い(怠惰)、今回は増富ラジウムラインを降ることに。

 以下は、途中で見かけた林道松平線の入口。「悪路 走行注意」の看板が誘っていますね(誘っていない)。今回は、このあたりの道を調査不足だったのでパスしましたが、通ってみてもよかったかも知れません*7

 こちらも、すぐ近くで見つけた林道横尾山線。入口はパッとしませんが(個人の感想)、意外と長い林道のようです(延長20724m)。

 以下は、通りすがりに見えた瑞牆山。形がカッコいいですね。

 因みに、増富ラジウムラインには、多くのトンネルがあり、ダムや橋もあります。ここには多くを書きませんが(あまり需要がないので)、旧道や廃道が散見されるため、個人的には非常に楽しめる道です*8


 古い道も素敵ですが、新しい道も素敵。以下は、現在建設中の新しいトンネルです*9


 トンネルと言えば、、、以下の隧道の扁額が達筆過ぎて読めなかったのですが(笑)、、、帰宅後に調べたところ、「孫女隧道」あるいは「孫め隧道」という名前らしいです。このトンネルが変わっているのは、(大して長くもないのに)真ん中で切れている(天井がない)こと。この記事によると、「孫女第一隧道」「孫女第二隧道」という個別の名前を持っているようです*10

 増富ラジウムラインから茅ヶ岳広域農道に入ったら、あとは、おおむね道なりに甲府駅まで。駅近くの稲荷家で、もつ定食を食べました。サイドの漬物やプチトマトがライド後の身体に沁みます。



 お腹が満たされたら、甲府駅から輪行で帰宅。今回の走行距離は114.24km、獲得標高は2738mでした。往復輪行なので、だいぶコンパクトにまとめることができたと思います。

 なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:真っ暗な未明に2000m超えの山に登っていて、我ながらドン引きです(苦笑) この頃は、夏の暑さを嫌って、よく未明にヒルクライムをしていました(そして、頂上で夜明けを迎えるパターン)

*2:勿論、それはあくまで私の場合なので、未舗装区間を走る場合は自己責任でお願いします。

*3:厳密に言えば、スタート直後の市街地に自動販売機がありますが、そんなに早いタイミングで補給することは殆どないでしょう。

*4:道端で蜂の巣(?)を除去しているのを4回ほど見かけました。

*5:ここを見ると、(1) 「山梨県営林道川上牧丘線」と (2) 「川上村営林道村道川上牧丘線」という2つの「川上牧丘線」が峠で接続していて、(2) の別名が「林道大弛峠線」のようです。

*6:少し下り基調だったのもあると思いますが、軽く回すだけで時速38〜40km巡航になり、「あー、舗装路って楽だわー」と思いました(笑)

*7:帰宅後に知ったことですが、林道小川山線林道みずがき線クリスタルラインに出られるので、あまり遠回りになりません。

*8:廃道については、たとえば、この記事この記事などもご覧ください。

*9:このトンネルは、江草大渡トンネルという仮称なのでしょうか?

*10:扁額に「第一」「第二」の文字はありませんが。。。