ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

柳城隧道〜片倉ダム〜亀岩の洞窟〜林道田代線〜諸崩隧道〜T秘境〜売津石切場跡〜妙見神社

 今日は、CarryMeで君津市を散策して、富津市の上総湊駅から帰ってきました。なぜCarryMeなのかは、後述します。まずは、久留里線上総松丘駅まで輪行。電車の中でWikipediaの記事を見ていたら、1990年に「過激派が時限式発火装置により、駅舎を全焼させるテロ事件」があったようです(驚)

 輪行を解除し、現役国道上の素掘り隧道である四町作第一隧道を通過しようと思ったら、水道工事で通行止め。続いて、大戸見にある(地形図に描かれている)隧道を探索しようと思ったら、ここも工事で通行止め。。。うーん、出鼻を挫かれました。。。まあ、今日は見処が多いので、次に行ってみましょう。
 次の目的地は、地形図に描かれている柳城の隧道。何気ない小径に入り、小さい集落を抜けて、未舗装路を進んでいくと、、、見事な切り通し*1

 さらに奥へ。これくらいの路面状況であれば、CarryMeでも普通に走れます。

 素掘り隧道に到着。帰宅後の調査で初めて知りましたが、この隧道は、パパゲーノさんのブログで「柳城隧道」と紹介されています。

 内部に入ると、坂畑隧道群などと同様に、落書き(主に人名)がそこかしこに。

 反対側に抜けて、振り返った図。「こちら側は観音堀り?」と思いましたが、近くに大きい石がたくさん落ちていたので、単なる崩落の結果かも知れません。

 柳城隧道の先にも道が続いていますが*2、今回はここで引き返します。

 国道465線に出たら、亀山湖を経由して、笹川湖(片倉ダム)を目指します。その途中で、2つの林道の入口を発見。川俣押込線は湖畔を周遊する全面舗装路のようですが、川俣線は見るからに崩落していそうな感じ*3


 さて、片倉ダムに着いたら、一部界隈で有名な、ダムに水没する廃道に寄り道*4


 続いて、清水渓流広場にある亀岩の洞窟へ。こちらは、普通の観光地です。まあ、房総半島なので、やっぱり穴なのですが(苦笑) 非常に美しい川廻し*5


 清水渓流広場を出たら、本日のメインディッシュである林道田代線に向かいます。起点の標識などは見当たりませんでしたが、総延長8km弱の国営林道で、後半の約5kmが廃道状態らしいです。終点が元清澄山の近くで関東ふれあいの道と繋がっており、登山道としての側面もあるのか、徒歩での通行を明示的に妨げる標識は見当たりませんでした*6。ただ、数多くある分岐や支線の入口は、どこも厳重に閉ざされています。その中で最もインパクトがあったのは、以下。「軍用シェパード訓練中」というのは、「猛犬注意」の発展形でしょうか?*7

 勿論、分岐には立ち入らず、メインルートを進んでいきます。すると、簡易的なゲートのようなものが置かれています。ここから先は「一般車両通行止」なので、押し歩きに切り替えます。車両通行止だということを事前に知っていたので、今回はCarryMeで来ました。結果的に田代線で誰かに会うことはありませんでしたが、一番徒歩に近く見える自転車を選んだのです*8。舗装路であれ未舗装路であれ、一般人の感覚では、CarryMeで山に登ったり、それなりの距離を走ったりするとは思わないでしょう。

 その先には、本格的なゲート。これがトリッキーで、「通行禁止」と思わせて、「駐車禁止」と書いてあります。また、(写真には映っていませんが)右側の私有地に続く道に「立入禁止」の看板があったりして、非常に紛らわしいです。ともあれ、林道のゲートには「通行禁止」と書かれていないので、脇のスペースから徒歩で通過。

 そこから先は、ところどころに動物の骨が落ちていたり、明らかに廃道状態。ただ、意外と道幅が広いです。


 また、登山客に向けた看板が意外と綺麗。ここに「小坪井国有林」とありますが、この一帯にはかつて小坪井線という森林鉄道が走っていて、いまも軌道の一部が残っているようです*9

 廃車を横目で見つつ、さらに奥地へ。このあたりの路面はまだマシ。


 おっと、崩落地点。「落石注意」という看板の説得力(苦笑)

 これ以降は、大小の崩落地点が連続して現れます。CarryMeは担ぎやすいですし、短いホイールベースが倒木や藪を抜けるときに便利(笑)


 「無理やり突破できないことはないが面倒くさい」崩落が続いたので、適当なところ(?)で引き返すことにします。終点付近の隧道はいずれ見てみたいですが、今回は反対側(山中の登山道)に出ても困りますし(苦笑)
 そんなこんなで片倉ダムまで戻ってきたら、行きにたまたま目についたSOBA ABIRUでランチ。単に舞茸の天ぷらに釣られて入ったのですが、どうやら有名店らしいです(帰宅後に知りました) とても美味しかったです。


 食後は、お店の前にある房総スカイラインに入って、西に向かいます。CarryMeでこの道を走ったのは初めてですが、ちょっとしたアップダウンでも地味に疲れますね(軟弱) 西に向かう道すがら、東山線と大鹿倉線の入口を発見。いずれもスカイラインから南に抜ける全面舗装路ですが、東山線にはダートの支線があるそうです


 そのまま国道465号に合流して、君津市と富津市の境にある平田トンネルに到着。このトンネルの君津側に怪しげな路盤があるのが前から気になっていました。特に立ち入りを規制する柵や看板がある訳でもないので、よじ登りました(笑)

 少し歩いて右にカーブしたところで、旧道の平田隧道とご対面。何か物置のような感じになっているのと、路面がぬかるんでいたので、中には入らず。

 ちなみに、富津側の分岐には柵があります*10

 富津市に入ったら、まずは、諸崩隧道に寄り道(すごい名前ですね) 平成29年に市道諸崩線が開通して、旧道(隧道がある道)が廃止されたのでしょうか。



 続いて、通称「T秘境」に寄り道*11。ここの正確な場所はインターネットに書かないというお作法があるようですが、検索すれば情報がたくさん出てきます。以下は、T秘境の入口にある水路隧道と素掘り隧道。両者が隣り合って掘られていて、隧道好きにはたまりません。


 入口の素掘り隧道の反対側。

 T秘境の渓流を散策するには装備が足りないので、今日は隧道を見ただけで撤退。そのあとは、上総湊まで一気に進んで、売津石切場跡へ。知らなければ絶対に入らないであろう小径からアクセスします。私は、地形図でこの小径が気になって、何があるのか調べたところ、石切場妙見神社(後述)があることを知りました。なお、手前に自転車を停めていきたかったのですが、左右が普通の民家であったため、停めるのに適当な場所を見つけられないまま、押し歩きで石切場に到着。石切場に佇むCarryMe、絵的に面白いですね。


 最後は、石切場の近くにある妙見神社へ。少し登るのは知っていましたが、予想の数倍の距離を登りました。。。石切場から登り始めてすぐに鳥居があるのですが、そこからが長いです。。。CarryMeを担いで来たのを何度か後悔しました(苦笑)

 ようやく頂上の神社に到着し、お詣り。今日一番疲れました(笑)

 振り返れば、眼下に上総湊。こんなに登ってきたのか。。。(白目)

 帰りもなかなか辛い。。。斜度が急であるだけでなく、落ち葉で路面が見えず、滑りやすい。。。せめてCarryMeを担いでいなければ(自業自得) 慎重に安全第一で下り、上総湊駅に移動。実は、(グラベルの振動でやられたのか)CarryMeのヘッドパーツが途中で緩んでしまい、約10分おきに指で締めながら走っていました。何はともあれ、無事にゴールできてよかったです。

 今回の走行距離や獲得標高は測っていません(押し歩きや担ぎが多いと分かっていたので) なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:写真の奥に左へ分岐する謎の道があります(未調査)

*2:もしかすると、坂畑方面に接続しているのかも知れません。

*3:川俣押込線を東に進んだ先に草川原線という林道があって、素掘り隧道もあるようですが、かなり荒れているようです。

*4:ここに詳細は書きませんが、地図を見れば、すぐに場所が分かるかと思います。

*5:余談ですが、川に下りる通路があって、そこから1mほどの位置に「ここより先 立入禁止」の看板が立てられていました。私は何も考えずに看板の1cm手前まで行きましたが、他の人達は通路から先に入っていませんでした。え、「ここより先」の「ここ」って、看板ではなく、看板が立っている領域のことでした?(汗)

*6:「明示的に」ないだけで、雰囲気としては、あまり通って欲しくなさそうですが。。。

*7:Google Mapの衛星写真を見る限り、この先は普通に住居(ないしはペンション)のようです。

*8:押していれば、MTBでもグラベルロードでも同じ徒歩扱いですが、ここでは心証の話をしています。

*9:インターネットで検索すると、このあたりを探索する人達が多く見つかります。林道からの分岐がどこも厳重に封鎖されていることと、関係があるのも知れません。

*10:これも、無理に旧隧道を通過しなかった理由の1つです。

*11:S秘境の方は前に行きましたが、T秘境は初訪問です。