ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

林道柚ノ木線〜林道渕ヶ沢奥米線〜林道高山線〜林道横尾線〜林道大山線〜林道山中線〜林道志駒線〜林道鹿原線ぶらり旅

 昨日の続きです。館山のホテルをチェックアウトし、Speed Falcoで房総半島を北東に走って、長狭街道まで移動。

 今日は、千葉の中央部を未舗装林道メインで横断します(林道の状況は頻繁に変化します。通行を検討している方は、事前に通行の可否を確認されることをおすすめします)。まずは、鴨川市の林道柚ノ木線へ。すぐ手前に車両通行止区間がありましたが、押し歩き(徒歩扱い)で通過*1

 南側の路面はそこまで荒れていないので、ノーマルタイヤのミニベロでも普通に走れます(個人差あり)。ただ、以下のような崩落現場の痕跡もあるので、慎重に前に進みます。

 南側から入ると、登りの路面が比較的マシで、下りがガレガレという印象。頂上付近の切り通しが非常に美しいです。鋭角に切り立った岩の壁が壮観。

 しかし、このあたりから路面が最低になります(苦笑) 大きな落石があったり、深い洗掘があったり。。。この区間だけなら、個人的に過去2番目に走りにくい林道です*2

 走行ラインを選んで、ゆっくりと走っていきますが、、、やはり押したり、担いだりしなければならない場所が多数。まあ、慣れているので、問題なし(笑)

 決して走りやすい道ではありませんが、雰囲気がよかったので、また来たいと思いました*3。何とか柚ノ木線を突破したら、渕ヶ沢奥米線を少しだけ走って、高山線へ。

 ここは、舗装路と未舗装路が混じった短い林道で、次の横尾線への通過地点というイメージ。路面状況は、わりといい方ですね。

 と思いましたが、、、前言撤回(苦笑) まあ、これくらいなら、道の端を走ればよいのですが。

 そうこうしているうちに、本日のメインディッシュである横尾線に到着。今回のライドは、ここが開通したことで実現しました。

 ちなみに、横尾線の入口の脇で、封鎖された隧道を発見。銘板には、「三島隧道」とあります。このときは気がついていなかったのですが、帰宅後に調べたところ、ここが「あの」三島隧道らしいです。そう、あのランドクルーザーが放置されていることで有名な廃国道(全面通行止)。そうか、、、この隧道の向こうに、あのランドクルーザーが。。。(思いを馳せている)


 さて、本来の目的である横尾線に入ります。グラベル区間は結構荒れていますが、できるだけ軽いギアを使って、走行ラインを選べば走れます(個人差あり)

 ドライなダート区間は余裕ですが、ウェットなダート区間はヌタヌタのグチョグチョです。。。完全に水没している場所も結構あって、バイクも私もドロドロになります。。。(白目)


 気合いと根性でヌタヌタ地獄を抜けると、目の前に分岐。どちらに行けばよいのか少し迷いましたが、左に「大幡線」という(文字の消えかけた)標識があったので、右に進みます(正解)

 ここから先も、ひたすらヌタヌタ、グチョグチョの繰り返し。。。泥がリムとブレーキシューの間に詰まったりするので、、、落ち葉や靴の裏でタイヤの泥をそぎ落としたり、ウェットティッシュでリムを拭いたりしながら、前進します。もうフレームや靴の汚れなど、どうでもいい(苦笑)


 路面が水で流されたのか、以下の写真のような段差も結構あります。自転車であれば大した問題ではありませんが、自動車やオートバイの人には厄介なのかもしれません。

 水没と洗掘の波状攻撃を受けつつ前に進むと、ここにも崩落の痕跡。

 どうにかこうにか、横尾線を走破。ここで、1つアドバイスがあります。ミニベロは非推奨です(今更) 深い泥濘にはまります(悶絶) ここを再訪するかどうかは、ちょっと分かりません。。。横尾線を抜けた先のT字路を右に行くと松節線(舗装路)で、左に行くと大山線(未舗装路)です。どちらでも県道88号に出られますが、、、折角なので(?)未舗装の大山線へ。

 横尾線と比べれば、へっちゃらなグラベル。ただ、終盤に分岐があって、どちらに行けばいいのか、かなり悩みました(右が正解)。どちらを選んでも、似たような場所に出るので、大きな問題ではありませんが、、、電波の弱い山の中を単独で走っているので、こういうところは慎重になりますね。。。*4


 県道88号に出たら、少しだけ北に走って、山中線へ。途中で崩落があるという情報もあり、通れるのか通れないのか分からないですが、、、とりあえず、行けるところまで行ってみましょう。少なくとも、入口には何の標識もありません。

 初めて山中線に来ましたが、序盤の登りがきついですね。たとえ舗装路であったとしても、登り甲斐のある斜度。。。グラベルでは基本的にインナーに入れっぱなしなので、何とか登れましたが、ここまでの疲労もあって、写真を撮る余裕はなし(苦笑) 以下の写真は、豊岡線との分岐地点。この林道もいつか走ってみたいですね。

 それはそうと、山中線はいいですね。比較的景色もいいですし、路面もほぼドライ(横尾線のトラウマが。。。/苦笑)


 また、もみじロードに近いせいか、紅葉が綺麗な区間もありました。

 最後の最後に大きな水たまりがありましたが、もみじロードに抜けました*5。林道から出たところでタイヤや靴の泥を落としていたら、もみじロードを走るオサレローディのグループに冷ややかな目で見られた気がします。。。(以下は、本物のもみじロードの風景)

 ここから先のルートですが、、、半島横断という目的では、近くの保田見線に入って、東奥野線に抜けるのがよいと思います。

 ただ、その2つの林道は春に走ったので、今回は、少し北にある志駒線に向かいます。もみじロードから志駒川を渡る橋が一部通行止になっていましたが、何とか合法的に通れるルートを発見。そして、志駒線に向かう道の途中に、田取線という林道の入口がありました。現在は閉鎖されているようですが、先ほど見かけた豊岡線と繋がっているようです。

 そのまま秘境感のある細い道を進んでいくと、志駒線の起点に到着。この時点では、特に通行止の標識はなし。

 しかし、ヌタヌタの区間を抜けたところで、200m先で通行止という看板。。。

 「全面通行止」とは書いていないので、とりあえず「車両通行止」であると前向きに(?)解釈し、自転車を置いて、徒歩で偵察に行きます。そもそも志駒線はピストン林道ですし、無理はしません。

 未舗装路というか、草むらのような道を歩いて行くと、パイプを組み合わせた柵で通行止。。。これは「通るな」という強いメッセージを感じますね。。。柵の向こうに見える素掘り隧道を少し眺めて、大人しく撤退*6

 ヌタヌタの道を引き返し、もみじロードまで戻ります。さて、どこから帰りましょうかね(安定のノープラン) 少し考えたあと、近くの鹿原線という道を使って、上総湊駅を目指すことにします。

 鹿原線は完全な舗装路ですが、意外とちゃんと登らされます。大して長くはないので、決して厳しい道ではありませんが、ここまで未舗装路を走ってきた身体には若干きついです。。。(軟弱) ただ、舗装されているだけで格段に走りやすいので、一気にダンシングで押し切りました。

 鹿原線を抜けた先は、適当に細い道を使って北上しました。ここで、Googleの地図に載っていない、名もなき素掘り隧道を発見。

 一応、裏側も撮影。

 そのあとは、道なりに上総湊駅まで走りました。まだ少し早い時間ですが、すでに十分に楽しんだので、ここから輪行で帰ることにします。

 今回の走行距離は79.75kmで、獲得標高は1560mでした。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:工事作業員の人に挨拶しましたが、特に止められることはありませんでした。

*2:過去1番は、奥多摩の林道日向沢線(いまは、私が走ったときよりも路面が綺麗になっているらしいですが)

*3:もう少し北側の路面が綺麗になると、非常に嬉しいです。

*4:と言いつつ、この分岐で間違えて、左を下ったのですが(苦笑)

*5:結局、懸念していた大崩落はすでに修復されていたようです。

*6:この林道は、4つの隧道が連続していることで有名。