ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

高長・切川隧道〜保隧道〜白石隧道〜下山隧道〜身延〜富士〜沼津ぶらり旅

 昨日の続き。今日は、釜無川笛吹川が合流して富士川となる鰍沢口付近を出発し、おおむね富士川沿いに南下していきます。

 まずは県道9号を南下し、峡南橋を渡って、対岸の身延町へ。

 身延界隈は『ゆるキャン△』で有名ですが、身延駅の方に行く前に、隣の早川町に寄っていきます。早川町は「自然人口が日本一少ない町」として知られ、実質的には身延町からの県道37号でしかアクセスできない秘境です。廃道・廃隧道天国でもあります(笑)


 早川町は(私のような人間にとって)見所が多いので、主要なものに絞って紹介します。何と言っても、最大の見所は、角瀬トンネルの旧道にある高長・切川隧道。反対側には抜けられないので、徒歩に切り替えて、楽しい廃キング(笑)


 しばらく進むと、いい感じに(?)旧道が土砂に飲み込まれています。右側が崖になっているので、以下の写真の左上に映っている木のあたりから巻いていきます。

 無事、高長隧道の坑門に到着。「高長・切川隧道」というのは、高長隧道と切川隧道という2本の隧道を連結した珍しい隧道です。そして、いま見ている側が高長隧道。


 より正確に言えば、いま見えているコンクリートは延伸された部分で、奥にある素掘りが元々の姿と言われています。

 中間地点のコンクリートは2本の隧道をつないだ際の構造物で、その奥の素掘りが切川隧道。

 残念ながら、切川隧道側の坑門は閉ざされているため、通り抜けることができません。ただ、現道のトンネルを抜けて、反対側から切川隧道の坑門を見ることができます。大満足。

 さらに県道37号を進んでいくと、保洞門の手前、保2号桟道の下に封鎖された保隧道があります。先人たちのブログや動画では「木でよく見えない」と言われていますが、坑門前の木がなくなっていたので、しっかりと見えます。

 もっと先に進んでいくと、白石トンネルがあり、その近くには、封鎖された旧隧道と、なぜか封鎖されていない旧々隧道があります。旧々隧道は奥が水没しているという話ですし、こういう物が散乱した隧道があまり好きではないので、中には入りません。



 これ以外にも早川町には興味深い林道や橋などがありますが、そのあたりはまるっと割愛して、、、国道52号に戻ります。ちょうど喉が乾いたので、『ゆるキャン△』の聖地でもあるセルバみのぶに寄って、飲み物を補給。


 そして、身延駅に向かう道すがら、廃隧道をもう1つ見学していきます。それは、国道52号の古屋敷洞門近くの下山隧道です。

 以下の写真は、旧道の入口。ガードレール、藪、人工的な盛り土があるため、事前情報なしでは気がつきません。。。

 現道から100mも行かないうちに右手に沢(水路?)があり、その対岸に隧道があるはず、、、ですが、薮が深くて見えません。。。仕方ないので、無理やり沢を渡れそうな場所を見つけて、強引に斜面を下ってみると、斜め前に隧道を発見。また、隧道の前に小さなコンクリートの橋が見えたので、そこからアプローチ。

 これが下山隧道。。。アンバランスに扁額が大きいですね(笑) 金網の手前から内部を覗くと、以下の写真のような感じ。石井あつこさんの『廃道を歩く』によると、コンクリート隧道黎明期である大正時代の隧道らしいです。良いものを見せてもらいました。大満足(本日2回目)

 それでは、身延駅に向かいましょう(唐突) 駅前の栄昇堂でみのぶまんじゅうを買い(その場で食べて)、山梨水晶本店ゆるキャン△グッズを購入(これは自分用ではなくお土産) 余談ですが、『ゆるキャン△』のリンちゃんの自転車は、偶然にも私と同じSpeed Falcoです。



 廃隧道ツアーの最後に、ゆるキャン△成分をふりかけて、ゆるポタを演出(謎) さて、富士川を一気に下って帰りましょう。身延駅から県道10号を走り、芝川駅あたりまでは左岸を使います。そして、芝川から道の駅富士川楽座の少し先までは右岸。交通量が比較的少なくて良い道ですが、最初から最後まで向かい風でした。。。(白目)


 道の駅の先で富士川橋を渡ったら、県道396号を直進して、さわやか富士錦店へ。日曜日の15時頃でしたが、約1時間待ち。。。でも、げんこつハンバーグはいつもながら美味しかったです。

 食後は、沼津駅まで走って、そこから輪行で帰宅しました。

 今回の走行距離は124.54km、獲得標高は770mでした。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。