ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

足利〜越床峠旧道〜須花峠旧道〜館林ぶらり旅

 今回は、CarryMeで栃木県(足利市佐野市)の旧道を探索しました。スタート地点は、東武伊勢崎線足利市駅。このあたりは、2019年11月にBromptonで来て以来です。

 まずは、渡良瀬川を北に渡り、国道293号で越床トンネル(1996年竣工)まで走ります。このトンネルまでの登りは、短く緩やかです。


 勿論、この新しいトンネルには入らず、その手前から分岐する旧道に入ります(笑) いきなり、いい感じのバスが放置されていますね。

 旧道の入口にはゲートがあり、車両通行止(徒歩での通過は可能)。旧道への不法投棄を防ぐ目的のようです。とはいえ、車両通行止なので、この区間は自転車を降りて、押し歩き*1

 旧道に入ると、「これぞ廃道」という趣があり*2、いい感じの腐り具合です(笑)



 以下は、ここが国道であった証拠。

 すぐに佐野市との市境に到着。ここにもゲートがありますが、丁寧に「ハイキングコース 順路」という張り紙があります。


 佐野市側に入ると、一気に廃道感が増します。


 なかなかに香ばしい。。。(大好物)


 いま自分がどこにいるのか一瞬分からなくなりますが、、、栃木県です(笑)

 とんでもない量のタイヤの不法投棄。。。

 それはそうと、旧道から旧旧道に入る地点を探します。この平場かな?

 しばらく進むと、石垣を発見*3。どうやら、ここがお目当てのルートらしいです。

 路面が水没している場所は、左側の斜面で巻きます。道の行き止まりが派手に崩落していますが、そこを登ります。

 ビンゴ! 現在は殆ど閉塞してしまっていますが、これが1895年竣工の越所隧道(越床隧道)です。辛うじて人が通れるくらいの裂け目がありますが、反対側が完全に閉塞していることですし、やめておきましょう(苦笑) でも、明治時代の隧道を見られて満足。


 さて、元の旧道まで引き返したら、東側に下っていきます。おっと、天然のゲート(苦笑)

 現在の国道293号と合流。

 現道に出たら、越床トンネルで足利市側へ。あまりにも簡単に戻れるので、トンネルの便利さがよく分かりますね(笑) さて、次は、越床峠の少し北にある須花峠を目指します。こちらは短いながらも、ちゃんとしたヒルクライム(CarryMe非推奨/苦笑)


 麓で少し雪がちらつき始め、登り切る頃には、しっかりと降ってきました(聞いてない!) 何はともあれ、1980(昭和55)年竣工の須花トンネルに到着。現在のトンネルの左に、古い隧道があります。こちらは、1917(大正6)年竣工の隧道。栃木県内で唯一のレンガ巻きの隧道らしいです。


 トンネルの反対側から見ると、左右に分岐があります。

 右の分岐を進むと、先ほどの大正時代の隧道の反対側に出ます。


 そして、左の分岐を進むと、1889(明治22)年竣工の明治時代の隧道*4。こちらは、素掘りですね。



 つまり、須花峠には、明治・大正・昭和と3世代のトンネルがあるのです。

 旧道が日陰になっていることもあり、ちょっと寒くなってきたので、サクっと下山。足利市街に戻っていきます。JR足利駅の近くには史跡足利学校鑁阿寺足利織姫神社などの観光地がありますが、全て割愛(おい) そのかわり(?)、雪輪町のレトロな街並みを散策。細い路地を探検するには、CarryMeが最適ですね。


 ここで、お腹が空いたのでランチ。雪で身体が冷えて、温かい佐野ラーメンを食べたくなったので、義信にピットイン。味噌ラーメンと餃子と半ライスのセットをチョイス。優しい味のスープが美味しかったです。

 因みに、午後の予定は何も考えていません(安定のノープラン) 地図を見ると、大泉町のブラジル人街が近いようなので、何となく行ってみましょうか(適当) 強風に苦しみながらも、グンマー帝国に突入。

 たまたま地図上で見つけた塚廻り古墳群第4号古墳に寄り道。なかなかに興味深いスポットですが、四方に風を遮るものが一切なく、上州の空っ風が寒過ぎました。。。


 まっすぐ走るだけでも気を使う強風に耐えて、大泉町に到着。昨年の夏に買い物をしたブラジリアンなスーパーに行ってみましたが、、、残念ながら休みでした。。。(大誤算) 仕方ないので、その横にある別のスーパーへ。こちらにはフードコートがあるので、チュロス(300円)とコーヒー(100円)を注文。キャラメル(?)が入ったチュロスは美味しかったですが、異様に小さいカップのコーヒーがイマイチ。まあ、そんなものでしょう(笑)



 休憩後は西小泉駅から輪行しようと思っていたのですが、次の電車まで約40分。。。ぼんやり待つのも芸がないので、本数の多い館林駅まで自走しました。

 そして、館林駅から輪行で帰宅。今回の走行距離は62.80kmで、獲得標高は283mでした。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:自転車よりも徒歩の方がのんびりと進めて、道路とじっくり対話できる気がします。

*2:この道に登山道の入口があり、「ハイキングコース」として徒歩による通過が認められているため、厳密には「廃道」と呼べないかもしれません。しかし、道の荒れ具合などを見ると、事実上の廃道と言ってよい気がします。

*3:このあたりは毒蛇が多く出るらしいので、要注意(いまは冬眠中だと思いますが、念のため)

*4:1892(明治25)年竣工という説もあります。