所用のため、大阪に数日滞在中。例によって、数時間のフリータイムを使った弾丸ポタリング(笑) まず、JR新今宮駅から大和路線で、河内堅上駅に移動*1。所要時間は30分ほど。ここは、大阪府柏原市。

そこから、龍田古道を東に進みます。この道は、奈良時代に平城京から難波に行くために作られた、日本最古の官道。龍田古道にはいくつかのコースがあるようですが、今回は大和川沿いのコース。

近くには、なかなかスリリングな吊り橋があります。


この大和川は、奈良県内に降った雨の約30%を大阪湾に流しており、地盤の脆さもあって、4万年前から度重なる地すべりに悩まされてきました(詳細は、末尾の動画のリンク)。以下は、その対策の一環として作られた第四大和川橋梁。強度をもたせるために、本来の橋の下に桁受け用トラスがかけられている珍しい構造。


以下は、大和川*2。かつては、このあたりに滝があって、難所だったようです。因みに、対岸は奈良県三郷市。

さて、今回の目的地は、亀の瀬地すべり歴史資料室。ここには、このあたりの地すべりの歴史、地すべりのメカニズム、対策工事の内容などに関する様々な展示があります。


事前にガイドツアーに申し込むと、ボランティアのガイドさんによる詳細な説明を受けることができます。地形の変遷、川の付け替え、様々な治水工事など、非常に勉強になりました。


そして、このツアーでは、歴史的な2本の隧道を見学することができます(ツアー以外での立入不可)。まずは、この地域に7本ある排水トンネルの1つ、1号トンネル。内部は、ひんやりしていて、気持ちがいいです。



続いて、旧大阪鉄道の亀瀬隧道。これは、昭和7年の地すべりで押し潰されたと思われていましたが、7号排水トンネルを掘っている途中で、偶然に発見されたもの。



ここでは、本格的なプロジェクション・マッピングを楽しむことができます。これだけ盛りだくさんなのに無料というのは、本当にすごいです。


大満足。それでは、持ち時間が限られていることですし、大阪市内に帰りましょう。ただ、その前に、5kmほど余計に走って、パナソニック・サイクルテック本社を見学(外から眺めるだけ/笑)


すぐ近くの高井田駅から輪行。いったん環状線の真ん中にある宿に戻るため*3、西九条駅で下車。この駅を選んだ理由は、安治川トンネルを通ろうかと思って(笑) これは、エレベーターを使って安治川の河底を抜ける日本初の沈埋トンネル。隧道好きにオススメ。




おわり。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。