ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

富士山一周

 今日は、急に思いついて、Speed Falcoで富士山一周(富士いち)をしてみました。Speed Falcoは、リアホイールの不具合でしばらくお休みしていましたが、昨日カルマックスタジマさんで直して頂いて、ようやく完全復活。そして、富士いちのコースは、サイクルボールの富士いちコースを使わせて頂きました。
 まずは、御殿場駅まで輪行で移動し、駅前の富士山御殿場・はこね観光案内所からスタート、、、しようと思いましたが、ツール・ドのアプリの使い方がよく分からず、10分近く悩みました(汗)

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 どうにかこうにか出発したら、山中湖方面に向けて、ゆるゆると登っていきます。スタートしてすぐに富士山が見えるので、テンションが上がります。

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 スタートから11kmほど走ると、最初のチェックポイントである道の駅すばしりに到着。まだ補給が必要な段階ではないので、トイレ休憩だけにして、序盤の山場である籠坂峠に向けて登っていきます。

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 籠坂峠はそれほどきつい峠ではないので淡々と登っていきますが、暑いです。。。距離でも勾配でもなく、気温が最大の難敵(苦笑) 額から汗を流しつつ、頂上に到着。

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 籠坂峠を越えたら、山梨側に一気に下って、山中湖交流プラザきららへ。富士山に雲がかかってしまいましたが、天気にも恵まれ、気持ちよく走ることができました。

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 景色が良すぎて、ちょくちょく写真撮影をしたくなってしまい、なかなか先に進みませんが、忍野八海へ。ここに入るのは子供の頃以来のような気がします(普段はそのまま脇を通過) 富士山の雪解け水で、リフレッシュ。

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 忍野八海の次は、道の駅富士吉田モンベル富士吉田店) サイクルボールの富士いちコースの前半は、チェックポイントが短い間隔で設定されています。

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 ここで小腹が空いていたので、道の駅で冷やしうどんを食べることに。かなりコシの強いうどんで、期待以上に美味しかったです。また、コップが富士山のデザインなのもかわいいですね。

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 うどんを食べたら、河口湖方面へ。河口湖大橋を渡って、大石公園を目指します。今回のコースの中では、山中湖や河口湖のあたりが最も美しい景色であったように思います。

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 大石公園では、水分補給。コーラをその場で飲み干し、麦茶は背中のポケットへ。

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 水分を補給したら、西湖の脇を抜けて、鳴沢氷穴へ。空いていたら入ってみようかと思っていましたが、激混みだったので断念。。。

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 当初はこのあと道の駅なるさわで軽く補給していく予定でしたが、あまりお腹が空いていないのでパス(安定のノープラン) 県道71号で富士宮方面に一気に下っていきます。余談ですが、この県道71号も、もう少し西側にある国道139号も「少し登って、延々と下り」というイメージですが、意外と序盤の登りが長いと毎回思います(汗)

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 ご褒美区間をガンガン下って、富士ミルクランドへ。ここに寄ったのは、ここがチェックポイントだからですが、折角なのでアイスクリームを食べていきます。暑い日のアイスは最高ですね。

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 ご褒美のあとは、富士いち最大の難所。先日見た動画では、「ここまでは、あくまで序章」「ここまでは誰でも来られる」「ここからが本当の富士いち」と言われていた(笑)富士山こどもの国までの約25km。あまり変わらない景色の中、延々と地味な登りが続く区間。また、自動販売機すらない無補給区間もそこそこ長いので、初心者殺しかもしれません。なお、これは余談ですが、その途中にある奇石博物館がとても気になります。いつか立ち寄ってみたいです。

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 登っていくうちにだんだん曇ってきて、日差しが弱まってきました。それはそれでよいのですが、逆に湿度が上がったようで、依然として汗が止まりません。。。やや単調な坂に飽きてきた頃、ようやく富士山こどもの国に到着。ここからの富士山が見えないのは、やや残念。

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 富士山こどもの国を過ぎ、下り区間に入ると、反対車線にある十里木ドライブインのところに自動販売機があります。ここからゴールまでは特に難所がありませんが、最後の休憩ということで、スポーツドリンクを飲みました(アイスティーは、背中のポケットへ)

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 最後のチェックポイントは、須山浅間神社。普段ならここに立ち寄ることはなさそうですが(私はあまり寄り道をしないタイプなので/笑)、こういう機会に様々な場所を訪れることができるのは良いですね。

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 須山浅間神社にお参りしたら、御殿場駅に向けて戻っていきます。今日は完全にのんびり旅になっているので、ゴール地点直前(本当に直前)でも機関車の撮影(笑)

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 そして、富士山御殿場・はこね観光案内所に戻ってきて、ゴール。公式アプリによる計測では、所要時間は8時間18分(のんびり/笑)、走行距離136.9km、平均速度16.49km/h、獲得標高2244mでした。富士山一周、意外と富士ヒルよりも獲得標高があるんですね。

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 ゴール後、帰りの電車まで30分以上あったので、駅の売店で五平餅を食べました。

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 ちなみに、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。最後になりましたが、今回のコースを作ってくださった方々に感謝いたします。

下谷七福神めぐり

 今日は、CarryMeで下谷七福神をめぐってみました(ルート案内はこちら) お年寄りが徒歩で回れる距離なので、極小径車によるポタリングにぴったり(?)です。まずは、JR鶯谷駅の北口からスタート。

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 このあたりには手頃な飲み屋がたくさんありますが、その代表格(の1つ)が駅前にある信濃路*1。そして、何とその真上にあるのが、最初の目的地である元三島神社です(飲み屋の2階にある神社というのも珍しいですね/笑)

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 とはいえ、こちら側からは入れないので、信濃路に向かって左側から回り込んで、入り口へ*2。元三島神社には、寿老神が祀られています。

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 元三島神社を出て、言問通りを入谷方面に数百メートル進むと、朝顔まつりで有名な入谷鬼子母神があり、ここには福禄寿が祀られています。

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 入谷鬼子母神を出たら、ほんの少しだけ鶯谷方面に戻って、金杉通りへ。ここにあるサウナセンター、泊まることはないと思いますが、とても気になっています(笑)

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 それはさておき、サウナセンターの並びにある英信寺には、大黒天が祀られています。

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 続いて、英信寺のすぐ裏手にある法昌寺には、毘沙門天が祀られています。あまりにも近距離の移動が続くため、ロードバイクなどは持て余すと思います(笑)

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 ちなみに、法昌寺のすぐ近くには、大盛り海鮮丼で有名なさいとうがあります。非常におすすめのお店ですが、いつも行列ができているのが玉に瑕*3。なので、これまたすぐ近くにある肉のえびすやでコロッケなどを補給するのが現実的かもしれません。

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 法昌寺を出たら、昭和通り国道4号)を少し北上。サイクルベースあさひを少し過ぎたあたりを右折すると、弁天院があります*4。ここには、弁財天が祀られています。

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 弁天院から東に進み、国際通りを渡ると、飛不動尊があり、恵比寿が祀られています。

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 すぐ近くには、一葉記念館があります。また、ほぼ吉原と言ってよい立地なので、他にも様々な歴史的スポットがあります*5

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 そして、飛不動尊から三ノ輪方面に少し北上すると、最後の寿永寺があります。実は私、この寿永寺だけは初訪問なのですが、、、扉が閉まっています。。。

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 しかし、貼り紙を見ると、参詣時間のはず。。。どうやら、(上の写真の右側に写っている)小さな黒い扉から入ることができるようです*6

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 入ってみると、本堂の扉も閉ざされていましたが、その脇に布袋像を発見。これにて、下谷七福神をコンプリートできました。

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 ちなみに、鶯谷駅前から寿永寺までの走行距離は、驚愕の3.18km!!! 318kmでも31.8kmでもなく、3.18kmです(笑) 何という、ゆる過ぎるポタ。。。このコースで走ると、三ノ輪駅付近がゴールになるので、すぐ近くの都電カフェでランチをしたり、飲み物やケーキを楽しむのもオススメです*7。もっと走りたい人は、浅草名所七福神めぐりや谷中七福神めぐりをセットでどうぞ。

*1:私は、すぐ近くにある、ほぼ同じコンセプトの東瀛という店の方が好きです(どうでもいい情報)

*2:右側からも行けますが、左側からの方が若干近いです。

*3:今日は、休みでした。あと、すぐ近くのiriya plus cafeのパンケーキもおすすめ。

*4:このサイクルベースあさひの向かい側にある世話というネパール料理屋もおすすめ(もはやグルメ案内になりつつありますね/笑)

*5:こちらについては、いずれ機会があったら、吉原や山谷あたりの、ダークツーリズム的なポタリングの記事でも書きたいと思います。

*6:たしか、同じ台東区にある平賀源内の墓も、閉まった扉を自分で開けて入るスタイルでした。

*7:私は昨日行ったばかりなので、今回は行きませんでしたが、サイクリストフレンドリーなお店なので、本当にオススメ。

大弛峠・上日川峠ヒルクライム

 またしても急な思いつきで、Boardwalkで大弛峠と上日川峠に行ってきました。まずは、終電で塩山駅まで輪行。駅前の武田信玄像が見送ってくれました(気のせい)


 このあたりには24時間営業のファミレスなどがないので、ファミリーマート塩山小屋敷店でのんびりと時間調整。パスタとオレンジジュースはここで摂取し、残りは補給食としてバッグへ。

 午前1時頃にクリスタルラインに入り、約30km先の大弛峠を目指します。いきなり市街地から、5㎞以上も平均8%登りが続きます(白目) 市街地を抜けると、先日の毛無峠以上の真っ暗。イタチやタヌキなどがコース上を行き交い、周囲からは私が聴いたことのない動物の鳴き声。。。


 中盤は10%以上の坂が続きますが、シッティングで淡々と登っていきます。塩山駅から約20kmほど登ったところにある琴川ダムの近くにラスト自販機があるので、そこで小休止。


 ダムを越えると、本格的な林道区間(約15km)に入ります。さすがに1つの峠としては日本で最も獲得標高の大きな峠であり、日本で最も標高の高い一般車両が通行できる車道を目指しているだけあって、長いです。。。ただ、最近は20km以上のヒルクライムを頻繁にしているので、心や脚が折れることもなく、粛々とクランクを回していきます。


 日の出前の午前4時半頃、頂上(2365m)に到着。駐車場には、車中泊の人や登山客のものと思われる車が多数。周りの登山客の人に、「え、その自転車でここまで来たの?」と驚かれました(笑) 気温は11度くらいで、涼しいというよりは寒いです。

 駐車場に自転車を停めて、「夢の庭園」という展望台まで少し登山道を登ります*1


 展望台に到着すると、ものすごい絶景を見ることができます。今日は強い風が吹いていて寒かったですが、晴れた昼間などは非常に気持ちがよいと思います。


 景色を満喫したら、寒いので下山することに。ヒルクライム中はずっと真っ暗だったので、下りながら「へー、こんな景色だったんだー」と確認(笑) 冗談はさておき、ダムより上の林道区間はエモいので、非常に楽しいです(特に下りは)


 ただ、下りは冷えるので、行きにも立ち寄ったダム脇の自動販売機でホットコーヒー休憩。

 コーヒーで温まったら、一気に下界まで。頂上から30km以上下り続けるので、なかなか坂が終わりません。



 下界に降りたら、桔梗信玄餅工場テーマパークのアウトレットショップへ。休日なので、開店前に行って、少し並びます*2。その甲斐あってか(?)、お目当ての信玄餅を半額でゲット。激安の桃も気になりましたが、やはり自転車では持ち帰れないので、またしても断念。


 まだ午前中ですが、当初はここまでの予定しか考えていなかったので、このあとどうしようか、少し悩みました(安定のノープラン) 少し前に行きそびれた上日川峠に行こうかと考えましたが*3、気温が30度を超えているので、悩みます。。。とりあえず、近くのセブンイレブン甲斐大和店まで移動し、腹ごしらえ。冷やしそばを食べて、コーラを飲んだら、残りは補給食に。明らかに危険な暑さなので、自宅から持ってきたウォーターボトルの他に、ペットボトルを2本持ちます。荷物にはなりますが、熱中症対策。

 長めの休憩をとったあと、腹をくくって、上日川峠を目指すことに。序盤のルートは、少しでも涼しそうな(?)林道大志戸線をチョイス。しかし、甲斐大和駅の裏から林道に向かうと、市街地の坂の斜度が鬼畜。。。15%以上は確実、部分的には20%くらいあるのではないかという激坂。


 ダンシングで激坂をしのいで、林道の入口にたどり着くと、、、まさかの通行止め(号泣) いや、だから、いつも言っていますが、、、登る前に教えてください(切実)

 仕方がないので、国道20号にいったん降りて、県道218号で上日川峠に向かうことに。いきなり11%で、その後もきつい勾配を何度も登らされます。さらに炎天下なので、完全に私を殺しにかかってくる道。。。こんな道を19kmも登るのか、と軽く絶望。。。


 以下の写真では分かりにくいかも知れませんが、やばい角度の九十九折りもあります*4

 かなり多めに水分補給をしたり、5kmおきくらいに塩タブレットを舐めたりしていましたが、やはり直射日光で頭が少しクラクラします。。。途中で見かけた公衆トイレの手洗いの水をかぶらなければ、危なかったかも知れません。標高が上がるにつれて気温が下がっていきますが、(夏場は)いかに序盤と中盤をしのぐか、が課題となります。

 大菩薩湖(上日川ダム)が見えてくると、ゴール間近。

 最後は少し下りになって*5、上日川峠(1585m)に到着。いやあ、この峠も長かったです。峠に湧き水があるので、思う存分ガブ飲みして、顔を洗います。


 峠は観光バスだらけだったので、少し休んだら、いま登ってきた道を引き返します(反対側の道は全面通行止め) 甲斐大和駅まで降ったら、そこから輪行で帰ることにします。駅近くの武田勝頼像が見送ってくれました(気のせい)


 本日の走行距離は137.28km、獲得標高は3503mでした。ミニベロで獲得標高が3500mを超えたのは初めてかも知れません。ちなみに、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:この展望台は本当におすすめですが、ビンディングシューズで登るのは大変かも知れません。

*2:開店したらすぐに入れましたが、出る頃には長蛇の列になっていました。

*3:このブログには書いていませんが、先日自宅から自走で柳沢峠を越えて、塩山側に降りたあと、上日川峠に登ろうとしたら、塩山側が全面通行止めでした(現在も、こちら側は通行止めのまま)

*4:写真の左上にもガードレールが写っています。

*5:つまり、このルートの最高地点は上日川峠ではなく、その手前にある名もなき峠(?)です。

毛無峠・渋峠ヒルクライム

 8月に入り、ようやく梅雨が明けましたね。自分のスケジュールと天気予報をにらめっこして、急遽、毛無峠渋峠に行ってきました。始発で行くと到着が遅くなるので、終電の新幹線で長野駅まで移動。自由席の車両は、1車両に2〜3人しか乗っていないくらいのガラガラ。

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 長野駅に到着すると、雨が上がったばかりらしく、路面がウェット。また、いまから山に登ると、諸々の予定に早過ぎるので、駅近くのマクドナルド若里店(24時間営業)で時間を潰します。

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 午前3時頃に店を出て、北東の方向にある須坂駅に向かいます。これから長い無補給区間に入るので、その前にファミリーマート須坂駅南店で緑茶(500ml)とパン2つを購入*1。そして、午前4時前、駅前の県道54号と県道112号で、約27km先(約1600mアップ)の毛無峠に向けて出発。序盤の市街地から結構な斜度がお出迎え。。。そして、以下の写真の分岐点を越えると、自動販売機すら皆無の本格的な峠道になります。

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 ここからの約6㎞は平均10%以上の登りが続くのですが、、、真っ暗で何も見えません。以下の写真は、撮影用にVOLT 800のハイモードで照らしていますが、実際はローモードで照らしているので、本当に自分の前方数メートルしか見えず、「この急坂は、一体いつまで続くのか。。。」と不安になり、次第に「なぜ私はこんな暗闇で、こんな辛い想いをしているのか。。。」と自問自答をするようになります(苦笑)

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 最初の直線区間が終わり、次の九十九折りの区間に入る頃には、少しずつ空が明るくなってきました。ちなみに、このあたりも平均10%以上の区間。。。

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 毛無峠はそこまでメジャーな峠ではないのかもしれませんが(?)、実際は榛名山赤城山富士スバルラインといった超メジャーどころ以上のスペックを持ったヒルクライムコースなんですよね。。。(長野側から渋峠に向かうコースとしては最高難度で、「坂バカの中の坂バカが行くルート」と書いている人もいました) とりあえず、長いです。。。あと、暗闇の中で登るコースではありません(苦笑)

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 中盤で斜度が緩んで、景色が開ける区間があって、「あれ、もう終わり?」という雰囲気が漂いますが、まだここから10km以上あります。。。ただ、このあたりで日の出を見られたのは、ラッキーでした。

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 その後、淡々とクランクを回していくと、毛無峠への分岐にようやく到着。ここまでの3時間弱、分岐点に着く直前に1台のオートバイに抜かれた以外、人1人、車1台、獣1匹すら見かけませんでした*2

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 毛無峠への分岐に入ると、下り基調となるので、快調に進んでいきます。ただ、舗装がどんどん悪くなっていき、最後は未舗装になります*3

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 行き止まりまで行くと、群馬県との県境があります*4。私の写真では魅力を伝えきれないと思いますが、荒涼とした風景が日本とは思えません。わざわざ寄り道した甲斐があります*5

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 ここで県境の写真を撮っていたら、両手の指にかすかな痺れ、かすかな頭痛を感じます。走行中は全然気にならなかったのですが、ハンガーノックの(2歩手前の)兆候です*6。もともとここで朝食にする予定だったので、ちょうどいい大きさの岩に腰掛けて、先ほどコンビニで購入したパンを補給。食べたら、元気になりました。
 ここからは、まず先ほどの分岐まで登り返して、19.5km先の渋峠を目指します。そして、万座の温泉街に入ると、周囲に硫黄の匂いが立ちこめます。一箇所だけ非常に匂いがきついところがあり、少し気分が悪くなりかけました。ふと横を見ると、「このあたりは有毒な硫化水素が発生しているので、立ち止まるな」(大意)という看板を発見。写真を撮り忘れましたが、ダンシングに切り替えて、速攻で逃げました*7
 また、万座三叉路では、草津方面への通行規制をしていた人に呼び止められ、「最近、熊がよく出るから気をつけて! さっきも、すぐそこに出たばかりだから、本当に気をつけて!」と念を押されました。どうやって気をつければ良いのでしょうか? 熊を見たら、全力で逃げるくらいしか、思いつきません。。。
 それはそうと、万座三叉路から先の国道292号は、いわゆる渋峠の天空区間(約5km) 熊が出ると注意されたばかりですが、ところどころで停車して撮影(おい)

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 景色がいいので、気分良く走っていると、日本国道最高地点(2172m)にあっさりと到着。なぜかここで初対面のおじさんに話しかけられ、しばらく話し込みました(笑)
 
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 この時点で、午前9時頃。9時半に渋峠ホテルが開くまで、自動販売機で買ったアクエリアスを飲みながら、ホテルの前でのんびり待機。ここで小学生ローディを見かけたのですが、どうやら乗鞍なども軽々と登っている猛者のようです(白目) なお、犬がそんなに好きではないので(圧倒的な猫派)、ホテルの犬には近づきませんでした。

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 ホテルが開いたら、日本国道最高地点到達証明を100円で購入。「別に買わなくてもいいかな?」とも思いましたが、まあ、お約束ということで。

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 到達証明をゲットしたら、国道292号を反対側に下っていきます。頂上付近は寒いので、ウィンドブレーカーとネックウォーマーを装着*8。こちら側のルートには、街灯や自動販売機が多く、公衆トイレまであります。

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 ここからの25kmくらいは、ひたすら下り。その途中で「0%」の勾配表示を発見(笑) 基本的に路面状況は良好ですが、ところどころ危険なひび割れや穴があるので、要注意です。

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 湯田中まで下ったら、ランチを食べるべく、道の駅北信州やまのうちにピットイン。午前11時に食堂がオープンすると同時に、食券を購入。信州そばを強くオススメしていて、「うん、わかります、わかります、そうでしょう、そうでしょう」と思いつつ、夏野菜カレーをポチッ!(長い下りの最中、ずっと「カレーが食べたい」と思っていたので/笑) とても美味しかったです!

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 食堂の隣の物産品売り場を覗いてみると、桃がとんでもない価格で売られています。桃にも等級があるのでしょうが、なんであれ、安過ぎます。ただ、その場で食べるには多いし、自転車で持って帰るのも難しいので、泣く泣く断念。。。

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 まだ午前中ですが、今日やりたいことは全て終了。平地は30度を超えていて、非常に暑いですし、善光寺にお参りをして、帰ることにします。本当は長野に一泊して、次の日に別の峠に登るという計画もあったのですが、天気予報が微妙なので、またの機会とすることに。

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 本日の走行距離は、121.54kmでした。ちなみに、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:これ以外に、水の入ったボトル、羊羹2つ、塩タブレット6つをもともと持っています。

*2:私は、こういう静かな世界をこよなく愛しています。

*3:あと、道が狭いので、車とすれ違うときは、注意が必要です。

*4:一部で、グンマー帝国との国境として知られるところです。

*5:どうでもいいことですが、毛無峠渋峠には、蜂や虻が多かったです。蛍光イエローの反射ベストにやたらと群がってくるので、要注意。

*6:私は少なめの補給でも、めったにハンガーノックにならないので、珍しいことです。

*7:このあたりの看板については、こちらの記事に書かれています。

*8:1000mほど下ったところで、暑くなって脱ぎましたが。

寄居・皆野・ときがわ林道ぶらり旅

 今日は、タイトルどおり、寄居、皆野、ときがわあたりの林道をBoardwalkで走ってきました。このあたりの林道は現在通行止めが多く、通れるコースがかなり限られます。これを逆手にとって(?)、「いままで使ったことのない道を走ってみよう」と思い、Twitter上で「あーでもない、こーでもない」とルートを作っていました。そうしたら、地元の方が良さげなルートを引いて下さいました*1。今回は、途中で道を間違えたり、気が変わって別ルートを使ったりもしましたが、このルートに大まかに沿って走っています。
 まずは、玉淀駅まで輪行で移動して、鉢形城公園を抜けて、釜伏峠を目指します。普段は寄居駅を使うのですが、地元の方に薦められた玉淀駅をチョイス。距離的にはあまり変わらないのですが、荒川沿いの道を走れるのが利点ですね。

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 ここで、いきなりミスコース。。。鉢形城公園からの出口を間違えて、坂本寄居線に出てしまったので、(当初予定していた北側ではなく)東側から中間平の展望台へ。雨が上がったばかりで、路面はウェット。展望台の木製デッキもつるつる滑って、転びそうになりました(苦笑)

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 続いて、再びミスコース。。。中間平から釜伏峠に向かう途中には、北側の風布に降りる道との分岐があります。しかし、その前にもう1つ、Googleマップには載っていない分岐があります。「関所跡」は右であると示す道標がありましたが、その「関所跡」が釜伏峠を指すと分からず、もう1つ先の分岐と勘違いして左折。。。すると、路面状況が悪くなり、心なしか霧も深くなってきました。。。以下の写真の看板に「バーカ」と落書きしてあるのは、いま見ると、じわじわきますね(自虐笑)

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 すぐに間違いに気がつきましたが、釜伏峠には行ったことがあるので、この地図に載っていない新ルート*2を開拓することに(その結果、あとで面倒なことになりますが。。。) 落ち葉だらけ、苔だらけの道をどんどん進んでいくと、林道大宝線に出ました。

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 この林道大宝線を西に進むと、(釜伏峠の次に向かうはずの)茱萸ノ木峠に行けるのですが、上の写真のように通行止め。。。それではと、いったん東側の坂本寄居線に降りて、花桃の郷から茱萸ノ木峠を目指すも、ここも通行止め(涙) 大人しく釜伏峠に行けばよかったです。。。仕方がないので、大回りをして、何とか茱萸ノ木峠へ。

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 そして、そのまま皇鈴山へ。どんどん霧が濃くなり、ウェットな路面で後輪が空転しがちなので、注意して登っていきます。皇鈴山の展望台からは絶景が見えるらしいですが、今日は真っ白(苦笑)

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 皇鈴山は行き止まりなので、茱萸ノ木峠まで降りて、二本木峠に向かいます。そのまま秩父高原牧場の方に抜けられるとよいのですが、ここも通行止め。。。

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 仕方がないので、いったん二本木峠の西側に降りて、天空のポピーのところから秩父高原牧場に登り返すことに。西側の道を使うのは初めてなのですが、「え、ここを降るの?」という入口。。。通れないことはないですが、雨上がりに降る道ではありませんね。。。途中で道が完全に水没していて、自転車を担いで路肩の草むらを通りましたし。。。

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 無事に長瀞玉淀自然公園線に降りたら、即座に天空に登り返します。この道は、視界も舗装もいいので、テンションが上がります。

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 当初の予定ではまだ補給のタイミングではないのですが、ミスコースで無駄に走行距離と獲得標高を稼ぎ(苦笑)、時間も使ってしまったので、このあたりでランチを食べることにします。引いてもらったルートから少し外れて、銀鱗亭へ(安定のノープラン) 渓流定食(イワナの唐揚げと天ぷらそばのセット)は最高です!

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 本来のルートでは、三沢坂本線で萩平丁字路まで南下してから槻川まで北上する予定でした。ただ、銀鱗亭に寄るために少し北側に降ってしまったので、そのまま槻川まで降りました(ショートカット) そして、無料の地下水を補充してから、道の駅和紙の里ひがしちちぶで、みそポテトを補給(ランチを食べたばかりですが/笑)

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 炭水化物をチャージしたら、本日のメインディッシュである七重峠を目指すべく、「展望・雰囲気・強度と三拍子揃った」コースである林道栗山線にアタック。

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 林道の入口の雰囲気から子の権現の北側ルートを想起しましたが、そこまでの斜度ではありません*3。このあたりで、緑色の栗の実らしきものが落ちていたのですが、栗の木があるから栗山線なのでしょうか?? 集落のようなエリアを抜けると、エモい感じの林道になります。路面がバキバキのところもありますが、静かでよいコースです。

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 さらに登っていくと、栗山の延命水という湧き水があります。ここでいったん止まり、湧き水を一口飲み、顔を洗って、リフレッシュ。写真の奥に「熊出没注意」とありますが、今日は「熊出没注意」や「落石注意」の看板を何回見たか分かりません(笑)

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 林道栗山線の絶景区間らしきところを過ぎると、林道栗山七重線に入ります*4。まだまだ登ると思っていましたが、ここから七重峠までは降り基調です。

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 七重峠に到着。峠の標識がないのが、少しさみしいですね*5

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 七重峠からは、南側の大野東松山線に降ります。濡れた落ち葉や枝が路面に多く、降りに非常に気を使いました。。。10〜15km/hという超低速で降ったにもかかわらず、時折スリップしかけました(雨上がりの林道を走る際は、注意しましょう) そもそもこのあたりは普段から20km/h制限のようなので、雨の日の降りで15km/hというのは、あながち的外れでもないのかもしれません。

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 大野東松山線に降りたら、下界の舗装路のありがたみを噛み締めながら(笑)都幾川沿いを走り、都幾川温泉スタンドの登りを越えて、越生方面へ。そのまま越生長沢線を南下して、以前から一度寄ってみたかった黒山三滝へ。誰もいない滝は、素敵なゼロ密の世界。

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 黒山三滝の近くも通行止めが多く、飯能方面には抜けにくいです*6。そこで、少しだけ大野東松山線を戻って、林道滝ノ入線で毛呂方面へ。今日は、一日中こんな感じの道のアップダウンを繰り返しています。

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 少し進んだところにある分岐から林道桂木線に入り、桂木観音まで登ります*7

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 そして、桂木観音から一気に降って、東武線の東毛呂駅から輪行で帰ることに。Boardwalkが泥だらけになったので、15分ほど拭き上げてから輪行袋に入れました*8

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 本日の走行距離は、86.71kmでした。ちなみに、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:naoさん(@SYNAPSETURQUOIS)、どうもありがとうございます!

*2:あとで気がつきましたが、iPhoneのマップには載っていました。林道大平線という道かもしれません。

*3:そのかわり、七重峠の方が長いですが。。。

*4:分岐の右に行くと、笠山峠に行けるみたいです。

*5:以前はあったらしいですが。。。

*6:まっすぐ東吾野駅に南下することはできず、東側に回り込んで武蔵横手駅の方まで行かないといけないようです。

*7:毛呂に行くだけなら、桂木観音の展望台に行く必要はないのですが、折角なので(笑) ちなみに、ここには以前にも来たことがあります

*8:チェーンやスプロケット、ブレーキ周りに関しては、明日きちんと掃除します。