ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

毛無峠・渋峠ヒルクライム

 8月に入り、ようやく梅雨が明けましたね。自分のスケジュールと天気予報をにらめっこして、急遽、毛無峠渋峠に行ってきました。始発で行くと到着が遅くなるので、終電の新幹線で長野駅まで移動。自由席の車両は、1車両に2〜3人しか乗っていないくらいのガラガラ。

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 長野駅に到着すると、雨が上がったばかりらしく、路面がウェット。また、いまから山に登ると、諸々の予定に早過ぎるので、駅近くのマクドナルド若里店(24時間営業)で時間を潰します。

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 午前3時頃に店を出て、北東の方向にある須坂駅に向かいます。これから長い無補給区間に入るので、その前にファミリーマート須坂駅南店で緑茶(500ml)とパン2つを購入*1。そして、午前4時前、駅前の県道54号と県道112号で、約27km先(約1600mアップ)の毛無峠に向けて出発。序盤の市街地から結構な斜度がお出迎え。。。そして、以下の写真の分岐点を越えると、自動販売機すら皆無の本格的な峠道になります。

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 ここからの約6㎞は平均10%以上の登りが続くのですが、、、真っ暗で何も見えません。以下の写真は、撮影用にVOLT 800のハイモードで照らしていますが、実際はローモードで照らしているので、本当に自分の前方数メートルしか見えず、「この急坂は、一体いつまで続くのか。。。」と不安になり、次第に「なぜ私はこんな暗闇で、こんな辛い想いをしているのか。。。」と自問自答をするようになります(苦笑)

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 最初の直線区間が終わり、次の九十九折りの区間に入る頃には、少しずつ空が明るくなってきました。ちなみに、このあたりも平均10%以上の区間。。。

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 毛無峠はそこまでメジャーな峠ではないのかもしれませんが(?)、実際は榛名山赤城山富士スバルラインといった超メジャーどころ以上のスペックを持ったヒルクライムコースなんですよね。。。(長野側から渋峠に向かうコースとしては最高難度で、「坂バカの中の坂バカが行くルート」と書いている人もいました) とりあえず、長いです。。。あと、暗闇の中で登るコースではありません(苦笑)

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 中盤で斜度が緩んで、景色が開ける区間があって、「あれ、もう終わり?」という雰囲気が漂いますが、まだここから10km以上あります。。。ただ、このあたりで日の出を見られたのは、ラッキーでした。

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 その後、淡々とクランクを回していくと、毛無峠への分岐にようやく到着。ここまでの3時間弱、分岐点に着く直前に1台のオートバイに抜かれた以外、人1人、車1台、獣1匹すら見かけませんでした*2

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 毛無峠への分岐に入ると、下り基調となるので、快調に進んでいきます。ただ、舗装がどんどん悪くなっていき、最後は未舗装になります*3

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 行き止まりまで行くと、群馬県との県境があります*4。私の写真では魅力を伝えきれないと思いますが、荒涼とした風景が日本とは思えません。わざわざ寄り道した甲斐があります*5

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 ここで県境の写真を撮っていたら、両手の指にかすかな痺れ、かすかな頭痛を感じます。走行中は全然気にならなかったのですが、ハンガーノックの(2歩手前の)兆候です*6。もともとここで朝食にする予定だったので、ちょうどいい大きさの岩に腰掛けて、先ほどコンビニで購入したパンを補給。食べたら、元気になりました。
 ここからは、まず先ほどの分岐まで登り返して、19.5km先の渋峠を目指します。そして、万座の温泉街に入ると、周囲に硫黄の匂いが立ちこめます。一箇所だけ非常に匂いがきついところがあり、少し気分が悪くなりかけました。ふと横を見ると、「このあたりは有毒な硫化水素が発生しているので、立ち止まるな」(大意)という看板を発見。写真を撮り忘れましたが、ダンシングに切り替えて、速攻で逃げました*7
 また、万座三叉路では、草津方面への通行規制をしていた人に呼び止められ、「最近、熊がよく出るから気をつけて! さっきも、すぐそこに出たばかりだから、本当に気をつけて!」と念を押されました。どうやって気をつければ良いのでしょうか? 熊を見たら、全力で逃げるくらいしか、思いつきません。。。
 それはそうと、万座三叉路から先の国道292号は、いわゆる渋峠の天空区間(約5km) 熊が出ると注意されたばかりですが、ところどころで停車して撮影(おい)

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 景色がいいので、気分良く走っていると、日本国道最高地点(2172m)にあっさりと到着。なぜかここで初対面のおじさんに話しかけられ、しばらく話し込みました(笑)
 
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 この時点で、午前9時頃。9時半に渋峠ホテルが開くまで、自動販売機で買ったアクエリアスを飲みながら、ホテルの前でのんびり待機。ここで小学生ローディを見かけたのですが、どうやら乗鞍なども軽々と登っている猛者のようです(白目) なお、犬がそんなに好きではないので(圧倒的な猫派)、ホテルの犬には近づきませんでした。

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 ホテルが開いたら、日本国道最高地点到達証明を100円で購入。「別に買わなくてもいいかな?」とも思いましたが、まあ、お約束ということで。

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 到達証明をゲットしたら、国道292号を反対側に下っていきます。頂上付近は寒いので、ウィンドブレーカーとネックウォーマーを装着*8。こちら側のルートには、街灯や自動販売機が多く、公衆トイレまであります。

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 ここからの25kmくらいは、ひたすら下り。その途中で「0%」の勾配表示を発見(笑) 基本的に路面状況は良好ですが、ところどころ危険なひび割れや穴があるので、要注意です。

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 湯田中まで下ったら、ランチを食べるべく、道の駅北信州やまのうちにピットイン。午前11時に食堂がオープンすると同時に、食券を購入。信州そばを強くオススメしていて、「うん、わかります、わかります、そうでしょう、そうでしょう」と思いつつ、夏野菜カレーをポチッ!(長い下りの最中、ずっと「カレーが食べたい」と思っていたので/笑) とても美味しかったです!

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 食堂の隣の物産品売り場を覗いてみると、桃がとんでもない価格で売られています。桃にも等級があるのでしょうが、なんであれ、安過ぎます。ただ、その場で食べるには多いし、自転車で持って帰るのも難しいので、泣く泣く断念。。。

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 まだ午前中ですが、今日やりたいことは全て終了。平地は30度を超えていて、非常に暑いですし、善光寺にお参りをして、帰ることにします。本当は長野に一泊して、次の日に別の峠に登るという計画もあったのですが、天気予報が微妙なので、またの機会とすることに。

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 本日の走行距離は、121.54kmでした。ちなみに、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:これ以外に、水の入ったボトル、羊羹2つ、塩タブレット6つをもともと持っています。

*2:私は、こういう静かな世界をこよなく愛しています。

*3:あと、道が狭いので、車とすれ違うときは、注意が必要です。

*4:一部で、グンマー帝国との国境として知られるところです。

*5:どうでもいいことですが、毛無峠渋峠には、蜂や虻が多かったです。蛍光イエローの反射ベストにやたらと群がってくるので、要注意。

*6:私は少なめの補給でも、めったにハンガーノックにならないので、珍しいことです。

*7:このあたりの看板については、こちらの記事に書かれています。

*8:1000mほど下ったところで、暑くなって脱ぎましたが。