昨日の昼から今日の朝にかけて、国道4号で東京から仙台までの約350kmを走ってみました。まずは、昨日の正午に、上野駅を出発。日本橋出発ではない理由は、そこまで行くのが面倒だからです（たった3kmですが／苦笑）
上野駅から国道4号に入り、いつも通りに北上して、埼玉県に突入。今日もバイパスを使わずに、旧4号を進みます。
天気予報では曇りだったのですが、急に晴れてきて、気温が急上昇してきたので、13時50分、ミニストップ杉戸高野台東店（43.24km地点）で水分補給*1。
その後、利根川を渡って茨城県に入り、さらに栃木県に入ります。
15時37分、小山駅近くのミニストップ小山本郷店（77.63km地点）で再び水分摂取。ミニストップには店内の飲食スペースがあるので、非常にありがたいです。猛暑の日に、店先の日陰に立って水分補給をするのと、冷房が効いた店内で座って水分補給できるのとでは、大違いです。
宇都宮の手前で「東京から100km」地点。このあたりから気温も少しずつ下がってきて、走りやすくなってきました。
そこから少し進んだあたりで、今回の旅で唯一の寄り道。国道4号から少しだけそれて、LUNA歯科という歯医者さんへ。なぜだか知りませんが、ここに『天空の城ラピュタ』のロボットの像があるらしいのです（昨日たまたまインターネットで知りました）。実際に行ってみると、たしかにいました。折角なので、Speed Falcoと記念撮影。
満足したので（笑）、国道4号に復帰し、先に進みます。宇都宮駅近辺で餃子を食べようかとも思いましたが、面倒なのでスルー。鬼怒川を渡り、さくら市に入ったあたりで夕暮れ時に。田んぼに落ちていこうとする太陽が綺麗でした。
18時10分、通りすがりのマクドナルド4号線氏家店（126.00km地点）へ。ベーコンマックポークセットを食べました。そして、ここで反射ベストを羽織り、前後のライトをつけて、ナイトライド仕様に。
食後は、那須塩原を抜けて、福島県を目指します。しかし、ここで問題が発生。今回の旅のスタート前から痛めていた左膝の調子が急激に悪化。。。実はここまでも、平地で6:4、登りでは7:3くらいの割合で右足を使ってきたのですが、白河への登りでついに左膝に激しい痛みが出てきました。。。*2 痛みのせいで、ダンシングもできなくなりました。さらに、シフターの調子が悪く、なかなかうまくギアが変わりません。。。万事休すとは、まさにこのこと。。。脳裏に「DNF」の3文字が浮かびましたが、ガチャガチャいうチェーンを何とか軽めのギアに入れ、ほぼ右足の力で登り切りました。技術でも体力でもなく、気合いと根性と精神力です（苦笑） 福島県の入口に着いたときは、今回の旅で最大の達成感が得られました*3。
ここで非常に幸運だったのは、すぐに私の大好きなミニストップがあったこと（笑） 21時24分、このミニストップ西郷小田倉店（183.36km地点）に迷わずピットイン。オレンジジュースとゼリーを摂取し、左足を入念にマッサージしたあと、駐車場で長めのストレッチ。
それでも左足はベストコンディションからは程遠いものでしたが、平地や下りであれば、だましだまし走れるかなという状態まで回復。幸い、ここから福島駅あたりまでは下り基調なので、行けるところまで行こうと決意*4。福島県に入ると、道路は真っ暗ですが、「東京から200km」地点を通過。那須塩原まではグロスの平均時速を20km/h以上でキープしていましたが、ここからは速度にはこだわらず、省エネで前に進むことに専念します。幸い、福島県内は23〜27度と涼しかったので、それほど体力を消耗せずに済みました。
ただ、いくつか小さい誤算もありました。福島県内は、道路の街灯が少ないだけでなく、路肩の舗装が悪いところも多く、さらには夜間でも大型トラックがバンバン脇を抜けていきます。これらの要因により、予想していたほどは楽に下れません。。。*5 福島県を夜間に抜ける場合は、反射ベストと複数のリアライト、明るめのフロントライト（できれば2本）が必須です。後ろから来る車から自分が見えないと、本当に危険です。以下の写真のようなところなど、ところどころ明るい区間もありますが、高速道路かと思うほどのスピードで車が脇をかすめていきます。。。
あと、上の写真のような区間は、無補給地帯です（コンビニなどは全て橋の下にあるため、アクセスできません）。私は手持ちの羊羹を食べるなどしましたが、炎天下に水が切れたりすると、なかなか厳しいでしょうね*6。
しばらく進むと、デイリーヤマザキ本宮五百川店（236.78km地点）が見えたので、（次にいつコンビニがあるか分からないので）すかさずピットイン。この時点で日付が変わっていて、0時33分。夜中だったせいか、店内にあまり商品がありませんでしたが、軽食を摂りました。
デイリーヤマザキを出て、さらに進むと、道の駅「安達」智恵子の里の看板を発見*7。夜中なのでスルーしましたが、この智恵子って、高村智恵子ですよね。
ちなみに、白河から福島は、たしかに下り基調なのですが、ゆるやかなアップダウンが何度もあり、私の傷ついた左膝を削っていきます。しかし、気合いと根性と精神力で、福島駅近辺に到着。久しぶりの市街地に入ると、予想以上の信号峠（苦笑） ここまではノンストップに近い感じで走れる区間が続いていたので、「一息入れなさい」というメッセージだと思い、のんびりと進みます。
福島市を過ぎて、宮城県との県境が近づくと、また少し登ります。私の膝の状態が悪いのは言うまでもないですが、ここでアクシデントが発生。。。シフター（バーコン、RD）が完全に職務を放棄し、（恐らく）ロー側から3枚目くらいで固定されたまま、それ以上は重くも軽くもなりません。。。例によって、周囲は暗闇ですし、トラックもビュンビュン通るので、とりあえず、そのギアのまま、気合いと根性と精神力で登り切りました。ついに、宮城県に突入です！
経験上、ワイヤーがおかしくなったシフターは、忘れた頃にいきなり変速するもの。とりあえず、バーコンをアウタートップ側に倒しておいて、軽めに回しながら、坂を下っていきます。すると、、、はい、来た！！ いきなり、ガッチャンとトップに入りました（苦笑） 下りなのでトップでも問題ないのですが、慎重に数枚軽くしておきます。あとで分かったのですが、トップ側の何枚かを使っている分には大して問題が起こらず、ロー側にいくにしたがって、ガチャガチャ言い出すようです*8。
シフターと格闘していて、うっかり通り過ぎそうになりましたが、白石市街に降る途中に「東京から300km」地点があります。薮の中にあって、ちょっと分かりにくいです（特に夜だと）。
4時32分、白石市街のファミリーマート白石八幡町店（305.02km地点）で朝食。ちょうど、ここで夜が明けました。
300km以上走って若干距離感覚が崩壊していたのか、「ここまで来たら、もうゴールに着いたようなもの」と一瞬思いましたが、ここから仙台駅までは、まだ約50kmあります（苦笑） しかし、朝になって、路面が見やすくなり、後続車から自分の姿も見えやすくなったはずなので、最後の力を振り絞って、クランクを回します。
仙台市に入ると、（時間の問題もあるのか）交通量が一気に増えました。そして、広瀬川を渡るあたりで、非常に危険な運転の車と遭遇したので、適当な裏道を使うことに。とりあえず線路沿いに出て、あとは大まかに線路に沿って、仙台駅を目指します。
7時16分、ついに仙台駅東口（354.52km地点）に到着。総所要時間は、19時間16分。グロスの平均時速は、約18.4km/h。ここまでの諸々のトラブルを考えたら、比較的よくやった方だと自分では思います。DNFを覚悟してから、満身創痍の状態で、さらに180km近くを走り抜いた経験は、なかなか得難いものです（笑）
仙台には何度も来ていますし、特に行きたい場所も、食べたいものも思いつきません。何より、今日は台風一過の記録的猛暑になるという予報なので、さっさと新幹線で東京に帰ることにします。国道4号は、仙台から先にもまだまだ続いています。それは、またいずれ走破したいと思います。
なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。
*1:今回は、コンビニのレシートを全て取ってあるので、立ち寄った時間もメモしておきます。
*2:せいぜい勾配5%程度のゆるい坂で、普段ならば何とも思わないコースだと思うのですが。。。
*3:故障を抱えながらも坂を登り切れたのは、一時期さんざんやったヒルクライムの練習の成果だと思います。
*4:ついでに、シートポストを0.5cm高くしました。
*5:しかも、小雨まで降ってきて、路面がウェットになりました（踏んだり蹴ったり）
*6:ところどころ、下道に降りる道があるのですが、そこからどうやって上に戻るのは知りません（恐らく、どこかから戻れるのだとは思いますが。。。）
*7:そういえば、国道4号沿いで道の駅を見たのは、かなり久しぶりのような気がします。
*8:来週あたり、ショップに持ち込みたいと思います。
