ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

沼津〜名古屋ツーリング

 今日は、沼津駅から名古屋駅までSpeed Falcoでのんびり走ってきました*1。元々は東京発を考えていたのですが、台風が過ぎた直後の箱根の道路状況がわからなかったのと、真夜中に路面の濡れた箱根峠を降るのは危険だと判断し、沼津発に急遽変更*2上野東京ラインの終電で12時半くらいに到着し、午前1時頃に出発。

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 まずは、海に近い県道380号で西に向かいます。雨がやんだばかりで、完全に路面が濡れていて、前後のタイヤが派手に水を巻き上げます(苦笑) しかも、路肩は道の中央よりも水たまりが多いです。。。

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 例によって、暗くて景色がよく見えませんが、田子の浦漁港のあたりとか、面白そうです。吉原駅あたりからは細い裏道を抜け、富士川の直前で国道1号に入ります。ここから静岡名物の(?)自転車にやさしくないスポットが連発。まずは、いきなり階段に誘導されるスポット*3

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 富士川を渡ったら、海沿いの国道1号を静岡方面へ。その途中、由比という街を通過したのですが、何となく歴史がありそうですし、桜えびが名産みたいです。ロングライドのときは、ひとつひとつの街に寄っている余裕がないのですが、たまにはこういう小さい街をのんびりポタリングしてみたい気もします。

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 もう少し進むと、歩道橋を渡れという指示。はいはい、わかりました。

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 しかし、その先で、事前に調べてきた迂回路への入り方がわからず、途方に暮れました。。。国道1号を渡ることはできなさそうですし、真夜中に薩埵峠を越えるのも微妙過ぎます。仕方なく、トラックがびゅんびゅん走る国道1号を走ることに*4。その途中、少し歩道(?)に入ってみましたが、草がボーボーで(以下の写真はまだマシな方)、道なりに進むと、どこか会社の敷地やら工事現場に導かれるので、要注意。しかも、場所によっては、深い側溝があるので、真夜中は本当に危険。

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 だんだん面倒になってきて(苦笑)、トラックとの並走を選択。前後に複数ライトをつけていますし、ブルベ対応の反射ベストを着ているので、車からも一応こちらの存在が確認できるはず。
 ここで、ひとつ大きな失敗。左側の路肩を走っていたので、興津の先で国道1号の分岐を見逃し、静清バイパスの方に進んでしまいました。すぐに地図を確認し、本道の方に戻るルートも見つけたのですが、バイパスの側道(というか下道)に良さげな自転車専用レーンがあったので、「これでもいいか」という痛恨の判断ミス。

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 何が失敗かというと、まず各駅停車の信号峠なので、夜中なのに全然スピードを出せません。。。そして、トンネルを通過したりしつつ、この道をどんどん進んでいくと、牧ケ谷ICのところで行き止まりに。。。地図を見ても、近くに迂回路はありません。。。結局、少し戻って、県道207号で国道1号の本道まで南下するという遠回りを強いられます。時間以上に精神的なダメージが大きいです。

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 少しメンタルをやられたのと、スタートから30kmほどの地点から(先日の通勤ライドで痛めた)膝に痛みがあるので、道の駅宇津ノ谷峠(68km地点)で小休止。夜中なのでお店は閉まっていますが、持参したパンと、自動販売機で買ったエナジードリンクを摂取。

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 吹きっさらしで冷たいドリンクを飲んだら一気に寒くなりましたが(苦笑)、出発。宇津ノ谷峠は、本道ではなく、わざわざ旧道を登り、古いトンネルを通過します。さすがに、この時間にここを通っている人は一人もいませんでした。空を見上げると満点の星空で、真夜中のヒルクライムの醍醐味を味わいました*5

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 次は、R1キャノンボールの難所として知られる金谷峠へ。このあたりから夜が明けてきました。ナイトライドの素晴らしいところは、こういうなんでもない風景が非常に美しく見えること。そして、このあたりからローディさんがちらほら。

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 金谷峠の登りは、正直大したことありませんでした。ただ、24時間以内に550kmを走るキャノンボーラーは、1分1秒を削っていかないといけないので、そういう意味で難所なのでしょう。

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 そして、小夜の中山トンネルのあたりから掛川まで、たまたま一緒になったローディさんのグループ(家族?)と一緒に走らせて頂きました。ありがたいことに「一緒に掛川城に行きませんか?」と誘って頂いたのですが、「まだ先が長いので」と辞退。少しぐらい寄り道してもよかったかな、と後で少し後悔(苦笑)

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 朝になって、明るくなり、路面も乾いてきたので、浜松まで一気に走ります。膝の状況が悪かったら、浜松(大体130km地点)をゴールにしようと思っていましたが、もう少し走れそうです。

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 先に進むと決めたら、腹拵え。せっかく浜松に来たので、浜松餃子でも食べたいところですが、朝早過ぎて、まだお店が開いていません。未練たらしく、浜松駅のまわりをぐるぐるしましたが、めぼしいお店は見つからず(単なる時間のロス)。仕方ないので、セブンイレブン浜松東若林店へ(笑) 中華丼とホットコーヒー(とウェットティッシュ)を買ったら、くじを引くことができて、チョコが当たりました。

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 中華丼を食べたら、コーヒーを飲みつつ、痛む膝をマッサージしつつ、30分以上かけて自転車の掃除。水たまりの上を走り続け、泥だらけの峠道を通ったせいか(自業自得)、自転車が泥だらけ。。。フレームやタイヤならともかく、ブレーキやリム、チェーンやディレイラーが泥だらけなのは確実にまずいでしょう*6

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 さて、自転車が綺麗になったら、先に進みます。春にBromptonで浜名湖を一周したときにも感じましたが、浜名湖周辺の向かい風は激烈過ぎて、全然前に進みません。。。あと、天気予報どおり、浜松の手前から名古屋までの約130km、ずっと強い向かい風でした(風速5〜10m)。130kmといえば、霞ヶ浦一周(ロングコース)と同じ距離。強風の向かい風に全編吹かれるカスイチロング、絶対やりたくないですよね。。。しかし、私はバカなので、うっかり名古屋まで走ることに(苦笑)

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 浜名湖の強風で心がすっかり荒んだので、新居町に寄り道。新居関所で軽く写真を撮ったあと、地元のキャノンボーラーにして、本州一周に関する本も出している長距離魔人(註:褒め言葉)に以前教えて頂いた平太郎でたい焼きを食べることに。チーズ入りのたい焼きは、糖分、塩分、脂分をまとめて摂れるロングライドの完全食(笑) 何より、味が最高です。

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 少しだけ幸せな気分になったら、愛知県に突入*7。県境の潮見坂の登りは完全ノーマークでした。海が見える景色が良く、登りも大したことないのですが、登りで風速10m近い向かい風はきつ過ぎます。。。*8

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 愛知県に入ってしばらく走ると、キャノンボール名物の岩屋キャノンボウル!!! 実は、この区間には良さげなショートカットがあるのですが、ここの前を通りたいがために、わざわざ交通量の多い国道1号を走りました。

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 豊橋から名古屋まで国道1号メインで走ります。時間の問題なのか、場所の問題なのか、交通量が一気に増えて、少し走りにくいです。「向かい風つらい、向かい風やめて」とだけ考えつつ、岡崎市へ。ちょうど200kmの地点に道の駅藤川宿があったので、ピットイン。ボトルの水を補給して、プロテインを飲んで、五平餅(味噌味)を摂取。因みに、今回の旅で口にしたご当地グルメは、この五平餅だけ(笑)

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 岡崎市の次は、安城市。ここは、三河安城という新幹線の駅があるので、知っています。そして、安城市の次は名古屋市かと思ったら、知立市(ちりゅうし)という初見では読めなさそうな市。そのあとも、刈谷市やら豊明市やらを通過し、「名古屋市はまだ??」と思いました(名古屋中心部以外、愛知県の土地勘一切なし)
 ここで、またしても失敗。豊明ICで道を間違えて、国道23号(伊勢湾岸道)の方に進んでしまいました。当然のことながら、自転車は通行不可なので、側道を走る訳ですが、なぜか数百メートルごとにアップダウンがあって、それが勾配15%とかあったりします。「なにこの嫌がらせ、、、しかも何回繰り返すの。。。」という超絶ハズレコース*9。道を間違えた自分にブチギレながら(笑)地図を確認すると、どうやらここは桶狭間!!! 自転車のコースとしては最低レベルですが、歴史好きな自分にはちょっと嬉しい誤算。アップダウン地獄から抜けて、県道50号に出たところで、「桶狭間タンメン」なるお店を発見。ちょっと気になります(笑)

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 そして、ようやく名古屋市に到着。

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 名古屋市内はさすがに混んでいますが、粛々とペダルを回し、名古屋駅に到着*10。週末の名古屋駅は(歩くのも大変なくらい)尋常ではなく混んでいるので、何も食べず、何も買わずに、新幹線に乗車。最初から座席に座る気はないので、デッキへ。こちら側のドアは品川まで開かないので、のんびりできます。

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 本日の走行距離は、252.81kmでした。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:ここでいう「のんびり」は、「いつもより移動速度が遅い」という意味です(笑)

*2:まあ、箱根は何度も走っていますし、東京から沼津まで走ったこともありますし。

*3:私は事前にチェック済みでしたが、この橋を車道で渡ろうとすると、急にここで「はい、ここから先はダメ」と言われ、自転車を担いで歩道に入ることになります。

*4:帰宅後によく調べたら、そこはGoogleのナビが間違っていた模様。。。

*5:とは言え、宇津ノ谷峠は、「峠」というほど大した登りではありません。伊豆あたりの名もなき坂の方がよほどきついです。

*6:中華丼と一緒に買ったウェットティッシュは、この掃除のためです。

*7:プランBとして、伊良湖岬に向かうという選択肢もあったのですが、この風で海はやばいと思ったのと、帰りにくくなるので、今回はパス。

*8:なので、浜名湖同様、景色の写真を撮る気がまったく起きず(苦笑)

*9:あまりにショックが大きかったので、登りの写真を撮り忘れました。。。

*10:完全にどうでもいいことですが、名古屋駅の近くで、電動ではないママチャリなのに時速27kmで走り続ける、剛脚のお姉さんを見かけました。あの人は、下手な自転車乗りよりも速いと思います(自転車のスペックが同じであれば)