ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

茂原素掘り隧道群〜武陵洞〜豊原切通し〜いすみ〜御宿〜勝浦ぶらり旅

 世間はクリスマスイブらしいですが、そんなことはお構いなく、茂原市近郊の素掘り隧道巡りをしてきました。千葉の隧道と言うと、月崎や養老渓谷の方が有名な気がしますが、茂原の方が断然数が多いのです。その大半は茂原駅の近くにありますが、今回は少し北の本納駅をスタート。

 まずは、本納駅から数百メートルのところにある内川戸隧道へ*1。例によって、知らなければ絶対に行かないような場所にあり、最後の方は公道なのか、私道なのかよく分からない感じになります(苦笑) それはそうと、なかなかの面構えの隧道。すぐ傍に旧道があるのもポイントが高いです。なお、隧道は大体薄暗いところにあるため、今回の写真は全体的にクリアではありません。。。

 次は、少し南にある三宅谷隧道へ。ネット記事では西側から行くことが推奨されていたのですが、途中の未舗装路が水没していて、表面に氷まで張っていたので断念。仕方なく、北側から藪漕ぎをして到達*2

 今回は、素掘り隧道を数多く巡るので、どんどんいきます(笑) 三宅谷隧道からさらに南に進んだところにある御領隧道と小山隧道。


 ここからは、茂原市の押日にある素掘り隧道密集地帯へ*3。東側からアプローチして、野本隧道と、すぐ隣にある木生坊隧道。


 北側にある狸谷隧道、花立隧道、猪喰隧道、後呂隧道。数が多いので、詳しい説明やコメントは割愛しますが(おい)、、、猪喰隧道は工事中で通行止め*4。今日も工事をしていましたが、工事をしていない側の入口で写真だけ撮らせて頂きました。




 西側にある坊谷隧道と細田隧道。


 細田隧道から、さらに西に進んだところにある戸田谷隧道。この隧道は大きいので、楽しみにしていたのですが、、、隧道の上や傍の木を伐採しているらしく、通りにくい感じでした(通行止めという訳ではなさそうですが)。作業をしている方にご挨拶して、少し離れた位置からパシャ。

 茂原エリアの最後は、長谷隧道。少し趣向を変えて、隧道の中側から写真を撮ってみます。

 すでに一生分くらい素掘り隧道を見た気もしますが(笑)、コンビニでコーヒーを一杯飲んだら、南の睦沢町の武陵洞に向かいます。この隧道は、平沼義之氏(ヨッキれん)の『廃道探索 山さ行がねが』という本で知り、興味を持ちました。ごく簡単に言うと、地元の名士が小学生の通学路などの目的で掘った隧道で、その完成には与謝野鉄幹・晶子夫妻も祝辞を寄せたらしいです。とりあえず、公道の果てまで進み、そこにある家の方に許可を取り(ついでに道を訊いて)、深い竹藪に分入ります。さすがに、自転車は置いていきます(苦笑)

 このあと、大して広くはないものの深い竹藪を彷徨いました(汗) 左側の斜面に沿って行けという事前情報はあったのですが、斜面を一段登ったところに隧道があるということが分からず、竹藪を抜けてしまいました。。。上の写真の左側に斜面がありますが、そこを登る必要があります。それを知っていれば、一瞬で着きますが、知らないと苦労します。。。何はともあれ、本日のメインディッシュである武陵洞に到達。しばし滞在し、往時に想いを馳せます。

 竹藪を歩き回ったこともあり、少しお腹が空いてきました。今日は、いすみ市あたりでランチをしようかと思います。その前に、豊原切通し(永井隧道)に寄り道*5。どうして、こんなに縦長なんでしょうね?(笑)*6

 これも、通りすがりの隧道。一宮市町道環状8号線上にあります。

 その後、大原あたりで魚料理を食べようと思いつつ、国道128号線を南下していたのですが、、、急に気が変わって、長者町源氏食堂ポークソテーを食べました(安定のノープラン)

 今日やりたいことは大体終わっているので、食後は、岩船地蔵尊あたりの海沿いを軽く流します。

 これは隧道ではありませんが、、、いすみ市の例の穴(笑) いろんな意味で入ることは控えますが、インパクトは絶大。


 御宿まで進んだら、いったん内陸に入り、隧道を1本追加。

 その近くで、林道打越線というダートのピストン林道を発見。いつか機会があったら、突撃してみます。

 海沿いに戻ってきたら、部原漁港のところから勝浦の半島(?)に入り、さらに隧道をマシマシ(笑)



 結局、20本の隧道を巡りました。十二分に満足したので、勝浦市内の宿にチェックイン。オーシャンビューが素晴らしいです。夕食は、お刺身とさんが焼きの定食を頂きました。明日も引き続き、隧道探索をします(まだやるのか/笑)


 今回の走行距離は97.41kmで、獲得標高は865mでした。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:すぐ近くの小学校の裏山にも隧道があるという情報がありましたが、今回はパス。

*2:藪を越えてから分かったのですが、実はGoogle Mapに載っていない道がすぐ傍にあり、藪を抜けなくてもアクセス可能です(苦笑)

*3:このあたりには、ここで紹介している以外の素掘り隧道もあります。

*4:2022年3月上旬までの予定らしいです。

*5:恐らく、ここは素掘りではありません。

*6:よくあるのは、「隧道までの坂を短くするために地面を掘った」というパターン。