ミニベロ迷走記

折りたたみ自転車に乗って、輪行やポタリング。さて、どこに向かっているのやら(笑)

乗鞍エコーライン〜乗鞍スカイライン〜平湯温泉ぶらり旅

 今日は、乗鞍まで日帰りで行ってきました*1。以下、「輪行編」と「乗鞍編」の2部構成。

輪行

 首都圏から乗鞍へのアクセスは、決して容易なものではなく、自家用車を持っていない場合、バス輪行がメインとなります*2。今回は、新宿〜松本〜新島々〜乗鞍観光センターと、3本バスを乗り継ぎました。以下、参考までに「今回の」発着時間や運賃などを記しますが、ご自身で行かれる場合は必ずバス運行会社に詳細を確認してください

  • 新宿〜松本バスタ新宿21:45発、松本バスターミナル翌日1:03着、京王バス*3、事前予約可、3700円)
  • 松本〜新島々(松本バスターミナル5:30発、新島々バスターミナル6:00着、ナショナルパークライナー(上高地行き)、アルピコ交通、事前予約可、780円)*4
  • 新島々〜乗鞍観光センター(新島々バスターミナル6:05発、乗鞍観光センター6:52着、アルピコ交通、事前予約不可、1350円)





 なお、松本で4時間以上の待ち時間があるため、24時間営業のマクドナルドネットカフェなどで時間を潰すことになるでしょう。あるいは、松本バスターミナルから新島々駅までの約15kmを自走するという選択肢もあります。私は、深夜営業をしているマルキ商店で松本ブラックを食べたあと、コンビニでコーヒーを買い、駅前のベンチで夜を明かしました(バックパッカー気質/笑)


乗鞍編

 朝7時頃、無事に乗鞍観光センターに到着。センター自体はまだ開いていないので、裏手にある公衆トイレに寄ったあと、装備を整えたら、ゆるゆると出発します。どうでもいいことですが、サイコンのマウントを忘れました(サイコン本体をポケットに入れて走りましたが、走行中に速度や距離を把握しにくい/苦笑)

 乗鞍観光センターから始まる乗鞍エコーラインは、距離20.5km、標高差1260m、平均勾配6.3%ほど。距離が長めですが、個人的には(タイムトライアルをするのでなければ)それほど厳しいコースではないと思います。今日は、昼頃から雨が降る予報なので、さっさと登って、さっさと反対側に下らないといけません*5

 序盤は普通の山道(?)なので、淡々と進み、三本滝ゲートを通過。ここから先はマイカー規制区間なので、走りやすくなります。

 乗鞍ヒルクライム前、かつお盆休み中の週末ということもあり、自転車乗りを多く見かけます。景色も陽気も素晴らしいです。


 観光センターから16kmほど走り、標高2350mまで登ると、位ヶ原山荘があります。頂上まで残り5kmほどですが、『ろんぐらいだぁす!』に出てきたお汁粉を食べていこうと、その場の思いつきでピットイン。8月のお汁粉も乙なもの(適当)



 位ヶ原山荘までは夏用長袖ジャージ1枚(インナーなし)で登ってきましたが、少し肌寒くなってきた気がするので、ウィンドブレーカーを羽織ります。ここから先は渋峠や富士山五合目よりも標高の高い世界で、眼下に絶景が広がります。今日は、天気ガチャに勝ちましたね(フラグ)


 真夏ですが、雪が少し残っていますね。あのあたりが大雪渓なのでしょうか?(よく分かっていない) 頂上付近に雲がかかっているのが少し気になりますが、午前中の乗鞍岳の登山指数は「A」らしいので、何の問題もありません(フラグ)

 そうこうしているうちに標高2500mを突破し、頂上まであと少し。なんか急に風が強くなってきて、ミステリアスな雰囲気になってきましたね。。。(物は言いよう)

 激烈な向かい風に苦しみながらも、岐阜県の県境に到達。驚きの白さ! 圧倒的な視界の悪さ! 天気予報を確認すると、2時間前に「晴れ」だった時間帯が全て「曇り」に変更され、雨の降り出し時間も早くなっています。そういう後出しジャンケンはやめてください(切実)*6 そして、一番の問題は強風。確実に風速10m以上、体感では14〜15mといった感じで、10kg以上あるクロモリの自転車が吹き飛ばされそうになります。。。ここまでくると、逆に面白くなってきます(バックパッカー気質/笑)

 何はともあれ、自転車で到達できる国内最高地点2716mに登頂。

 ここで出会ったローディさん達と「何も見えませんね〜」「めっちゃ寒いですね〜」などと言葉をかわしつつ、一寸先も見えない霧の中、畳平バスターミナルまで進みます。誇張ではなく、バスターミナルの中央に立つと、周囲のバスターミナルの建物や公衆トイレが全く見えません(爆笑) かなり近くまで行くと、霧の中から忽然と建築物が立ち現れます。一周回って(?)、めっちゃ楽しい!

 現在の気温は10度ですが、強風が吹きつけているので、体感では5〜6度です。さすがに寒いので、念のために持ってきた冬用の防寒インナーを着て、指ありのグローブを装着。

 定番のスポットで記念撮影。見てください、この白さ!(笑)

 当初は畳平に1時間ほど滞在する予定でしたが、これで雨が降り出したら地獄なので(実際、このあと降ったらしい)、神社に「無事に下れますように」とお願いしたら(ガチ)、ライトをつけて、乗鞍スカイラインで岐阜側に下ります。


 マジで何も見えません。。。あと、私の体重が無駄に軽いこともあって(49〜50kg)、風にフロントホイールを取られまくります。かなり危険なので、安全第一でゆっくりと下り、観光バスとすれ違うときは、手前で路肩に停車*7

 標高2100mくらい(?)まで降りてくると、再び景色が開けました。やはり頂上付近だけが真っ白のようです。すごい軽装で登っていく自転車乗りを複数見かけたのですが、大丈夫だったのか心配。。。*8

 無事にスカイラインを抜けて、平湯峠(標高1684m)まで到着。1000m以上下っても、まだこんなに標高があるんですね。

 ここまで来れば、一安心。と言うのも、帰りは、この先の平湯温泉発のバスを予約しているからです。悪天候も想定される日に乗鞍を越えないと帰れないルートを組みましたが、最悪の場合は、平湯温泉発のバスをキャンセルして、(1) 松本方面に戻る、(2) その場でアクセス可能な宿を取る、のいずれかにするつもりでした*9

 平湯温泉街に入る直前、あんき屋という食事処をたまたま見つけたので、何となく入ってみます(安定のノープラン) 「飛騨牛A4~5ランクのロース肉・モモ肉と高山の郷土料理を合わせた逸品」らしい飛騨牛朴葉みそ定食をチョイス。うまし。



 食後は、温泉街に入り、平湯バスターミナルの隣にあるひらゆの森へ。入場料600円、タオル代200円、ロッカー代100円を支払い、露天風呂へ。ライド後の温泉は格別です。


 温泉から出ると雨が降ってきたので、いそいそと隣のバスターミナルに移動。このときは13時過ぎで、予約しているバスが16:05発。一本早い14:35発に変更しようとしましたが、追加料金なしで乗れる席が満席。。。仕方ないので、手持ちのウェットティッシュで自転車を念入りに掃除し、待合所でコーヒーを飲んで過ごしました*10


 雨と事故渋滞の影響で新宿到着が遅れましたが、乗り継ぎなしで新宿まで帰れるのは楽ちん。本日の走行距離は46.15km、獲得標高は1368mでした。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:厳密に言えば、2日間にまたがる旅程ですが、「24時間」以内ということで「日帰り」とみなします。

*2:完全自走する猛者もいますが、それは例外ということで、ここでは除外します。

*3:アルピコ交通との共同運行便で、機材はアルピコ交通

*4:松本バスターミナル7:15発の乗鞍観光センター直行のバスもありますが、今回は午後から雨予定だったので、新島々で乗り換える始発を選びました。

*5:もっと天気の良い日に来られたらよかったのですが、仕事のスケジュールと天気がなかなか合わず。。。

*6:登山指数も「A」から「C」に変更されていました。。。

*7:翌日も同様の天候で、エコーライン、スカイラインともに自転車通行止めになったそうです。

*8:何人かには、「頂上は視界不良で寒いです」と伝えましたが。。。

*9:なお、「雨が降っておらず」「平湯温泉発のバスを乗り過ごした場合」は、平湯温泉から約80kmの富山駅まで走って、北陸新幹線で帰るつもりでした。

*10:私は利用しませんでしたが(温泉から出たばかりなので)、無料で入れる足湯もありました。

*11:濃飛バスとの共同運行便で、機材は濃飛バス